このサイトにあるすべての写真と文には著作権や肖像権があります。無断転載をお断りします。   今駒清則のお知らせページ HOME

近況 2012年9月


関西考古学の日 2012

 

 

9月1日
 今年も「関西考古学の日」のキャンペーンが始りました。スタンプラリー(9月1日〜11月30日)で企画展示や講演会などをしている考古学関係機関を巡るイベントです。
 考古学関係は調査・研究はとても熱心ですが、その成果を一般にプレゼンテーションすることはどうも下手で、ぜひそちらの研究も進めていただきたいものですが、このキャンペーン自体もその例に漏れずweb上でなかなか見かけません。と言う訳でこちらでご紹介する次第です。興味のある方は下記にアクセスして詳細をご覧下さい。

京都埋蔵文化財研究所 『関西考古学の日2012』開催のお知らせ

 


 

落雷 9月3日


あべのハルカスの向こうで降雨 大阪市 2012.9.3 14:57  撮影:今駒清則
Rainfall on the other side of the Abeno-Harukasu.  Photo : KOMMA Kiyonori

9月3日
 午後から大きな入道雲が相次いで発生しています。巨大な入道雲が大阪へ流れて来る場合は、南の和歌山県高野山方向から金剛山へ来て、和泉葛城山系に沿って西へ行く場合と、金剛・葛城山系から生駒山に沿って北へ行くことが多いようです。なので海沿いの大阪市、堺市などの市街地へはあまり通りません。今日も北に行く雲が一時強い雨を降らせましたがすぐに止み、大阪市北部へ行った雲が大阪市街の向こうで雨を降らせていました。


東の空の稲妻 大阪市 2012.9.3 19:08  撮影:今駒清則
Lightning in the eastern sky.  Photo : KOMMA Kiyonori

 夕方からは大阪市の東や北で雷鳴と落雷がかなり派手に続きました。


大阪市街の向こうへ落雷  2012.9.3 19:50〜19:58  撮影:今駒清則
Lightning strikes across the city Osaka.  Photo : KOMMA Kiyonori

 この雷雲は北摂あたりにあるようですが手前に別の厚い雲がありよく分りません。それでも雲の下から大阪市街のスカイラインへ稲妻がしきりです。写真は大阪市南部から見た風景、右の落雷の下の白いタワーは通天閣で、9月3日19時50分から58分までの8分間の落雷です。


 

楽しい空


生駒山上空 大阪市 2012.9.5  撮影:今駒清則
Sky of Mt. Ikoma.  Photo : KOMMA Kiyonori

9月5日
 朝は私の大好きな雲が東の空に浮かんでいてほのぼのとした気分でした。午後から徐々に雲が多くなり、久しぶりにベタ曇りの空模様。こうなると空に変化がなく写真の撮りようもありません。明日からしばらく曇りや雨の日が続くようです。秋が近づいてきました。


 

発光する雷雲 9月6日


発光する雷雲(雲内放電による幕電) 2012.9.6 18:46  撮影:今駒清則
Sheet lightning caused by the inter cloud lightning.  Photo : KOMMA Kiyonori

9月6日
 薄い雲がほんのりとあかね色に染まる夕焼けを撮影中、フッと東の空を見ると発達した入道雲で稲妻が飛んでいます。久しぶりに見る発光する雷雲です。どんどん暗くなっていく空にこの雲だけが目立ちます。よく見ると上部にベール雲がかかっているので、しばらくすると消えてしまう可能性があり大急ぎで撮影。ダイナミックな雲内放電の姿です。


雲から雲へ飛ぶ稲妻(雲間放電) 2012.9.6 18:51  撮影:今駒清則
Cloud to cloud lightning.  Photo : KOMMA Kiyonori

 この雲を気象観測衛星とアメダスで確認すると京都市辺りにあるようで、ほど良く離れているので見られる現象です。そして19時過ぎには稲妻も納まり消えて行きました。


 

落雷 9月7日


雷雲が近づく 2012.9.7 17:19  撮影:今駒清則
Thundercloud approaches.  Photo : KOMMA Kiyonori

9月7日
 今日も夕方に雷雲が襲来、やはり和歌山県の高野山か龍神方面から来たのですが、とても大きくて大阪平野全域を覆うほどです。珍しく金剛山系から大阪市方面へ直進してこちらにやって来ます。


街中へ落雷 2012.9.7 17:47  撮影:今駒清則
Lightning strike to Town.  Photo : KOMMA Kiyonori

 急に強い風が吹きピカッと光って街中へ落雷、写真は写せなかったのですが至近距離のビルの屋上か壁に落雷して2条の薄い煙りがフワッとたち昇りました。そして大粒の雨、雨が降ると稲妻は見えなくなるので撮影は中止。通りすぎる頃には勢力も弱くなって夕焼け空になりました。


 

山の向こうに


山の向こうに 2012.9.8  撮影:今駒清則
The other side of the mountain.  Photo : KOMMA Kiyonori

9月8日
 秋雨前線の影響か雨降り、曇り、晴れと変化のある一日でしたが、入道雲も遠いので天候が急変することもなく穏やかな土曜日でした。


 

入道雲の雨


六甲山沿いに進む入道雲 2012.9.9 17:08  撮影:今駒清則
Passing shower that moves along the Mt.Rokko.  Photo : KOMMA Kiyonori

9月9日 日曜日
 夕方になって雨が降っているのがあちこちに見えます。雷さんはいないようなので雄大雲が降らす夕立ですね。一つは明石方面から六甲山に沿って北東へ進んでいます。


南河内を進む入道雲の雨 2012.9.9 17:28  撮影:今駒清則
Rain on the Minami-kawachi.  Photo : KOMMA Kiyonori

 南の方では金剛山方面から来た雲が南河内一円に雨を降らせています。


生駒山沿いに進む入道雲の雨 2012.9.9 18:03  撮影:今駒清則
Passing shower that moves along the Mt.Ikoma.  Photo : KOMMA Kiyonori

 東には金剛山方面から来たもう一つの雲が雨を降らしながら生駒山に沿って北上。生駒山を隠してしまいました。夕陽が射していたので虹を期待したのですが現われません。上が雲で陰っていたためでしょう。これだけ周囲に雨が降っていても大阪市や堺市などでは雨が降りませんでした。


 

裏後光


反薄明光線 2012.8.21 18:46  撮影:今駒清則
Anticrepuscular rays.  Photo : KOMMA Kiyonori

9月10日
 夕方、雲の間から後光のように光芒が射す光景がよく見られます。「天使の梯子」とか「ヤコブの梯子」と言いますが用語としては「薄明光線」です。大気中の微細な水滴で光が散乱して作り出す美しい現象ですが、その時太陽の方向でなく反対側の東の空にも同じような光芒が現われることが稀にあり、これを「裏後光」「反薄明光線」と言います。西の空から放射された光は徐々に見えなくなりますが天頂を通りすぎて太陽の正反対へ向かう時、再び眼に見えるようになって現われる現象です。放射されているように見える反薄明光線ですが実は逆に光は収束しています。美しい西の空に見とれて見落しがちですので時には東の空にも眼を向けてみましょう。


 

写真教育シンポジウム

9月11日
 日本写真芸術学会の「関西シンポジウム」が11月3日(土・祝)に開催されます。テーマは「写真教育」。開催趣旨にもあるようにデジタル化によって写真が身近になり、簡単にできるようになった反面、専門で写真を指向する学生が減少しています。これに対して写真にかかわる教育機関は時代に即応した教育にどう対応し、どのような方向性を示すことができるのか、興味深いテーマです。大学のみならず写真に興味を持つ中・高校の生徒や先生にもお薦めできるシンポジウムではないかと思います。
 詳しくはこのサイトの「日本写真芸術学会の催し」をご覧下さい。

 


日本写真芸術学会 平成24年度

第15回 関西シンポジウム

写真教育の思索

 小子化、デジタル化、経済の悪化などの要因により写真を専攻する学生が減少しているのと同時に写真を専攻できる学校も減少しています。この現状は写真教育が岐路にあると言えるのではないでしょうか。海外の事情や新たな写真教育の動向を発表していただき、今後の写真教育を考えていきたいと思います。


第1部 講演
 

  1.海外の写真教育事情
    アルル国際写真祭の教育シンポジウム報告
 

 小野 規
京都造形芸術大学 芸術学部教授
 
  2.IT時代における写真/写真教育  竹内 万里子
京都造形芸術大学 芸術学部准教授


第2部 招待講演
 
  路上・蒐集・写真
 

 佐藤 守弘
京都精華大学 デザイン学部准教授 学部長


第3部 パネルディスカッション
 
  これからの写真教育

 
 佐藤 守弘

 小野 規

 竹内 万里子

 原 直久
日本大学 芸術学部教授
日本写真芸術学会 会長



コーディネーター
 田中 仁
京都造形芸術大学 芸術学部准教授


日時:平成24(2012)年11月3日(土・祝)13時30分〜17時00分

会場:京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス
    直心館 J24教室

京都市左京区北白川瓜生山 2-116

会費:学会会員・学生は無料 / 一般は 1,000円


申込・問合せは   日本写真芸術学会   176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1 日本大学芸術学部写真学科内 TEL 03-5995-8858 / FAX 03-5995-4721


 

web 富士山が初冠雪


初冠雪の富士山 山中湖村「絶景くんの富士山中継」ライブカメラから 2012.9.12 07:00
Mt.Fuji first snow. Live images from the camera in the village Yamanakako

 


初冠雪の富士山 山中湖村「絶景くんの富士山中継」ライブカメラから部分 2012.9.12 07:00
Mt.Fuji first snow. Live images from the camera in the village Yamanakako

 

9月12日
 富士山が初冠雪。山頂は昨夜零下になり雨が降ったため雪に覆われたとのこと。よく見る山中湖村のライブカメラ「絶景くんの富士山中継」で確認しました。写真はそのライブカメラからのキャプチャー、しかし8時過ぎから雲がかかりその後山頂は見えないままでした。平年より18日早く、昨年より12日早い初冠雪。秋がすぐそこまで来ました。


 

工事騒音による緊急放送の妨害


雷雲が近づく 2012.9.14 14:19  撮影:今駒清則
Thundercloud approaching.  Photo : KOMMA Kiyonori

9月14日
 午後になって金剛山方面の雲が厚くなり黒くなってきました。徐々にこちらに近づいてきて、猛烈な雨と落雷。空はたて続けに光るものの稲妻の姿も見えない程の吹き降りです。


3台の削岩機(ブレーカー)が大騒音を発する 2012.9.14  撮影:今駒清則
The rock-cut three (breaker) emits a large noise.  Photo : KOMMA Kiyonori

 この時大阪府には大雨・洪水、落雷、竜巻の警報・注意報が出されていて、自治体が設置した屋外スピーカーによる防災情報が流されていたのですが、近くの工事現場の騒音にかき消されてそれがまったく聞こえませんでした。この屋外スピーカーの緊急放送では、避難準備情報、避難勧告、避難指示、津波警報、大雨洪水警報など重大な災害の情報を知らせてくれるものです。工事騒音の源はこの4月に暴風で足場が倒壊して(本サイト「近況」の2012年4月3日記事参照)危険な状況を引き起こした新日鉄都市開発ビルの東急建設による解体工事現場からで、主に削岩機(ブレーカー)でコンクリート基礎を破砕する爆音です。こういう時でも工事騒音の規制内レベルだから、また放送に対する規制は無いのでと工事を継続している業者の姿勢には疑問を持たざるを得ません。こういった住民にとって生存に関わる切実な情報が工事騒音で遮断されたために、不測の事故が起きたときの責任はどうなるのでしょうか。


警報発令中でも作業 2012.9.14 15:01  撮影:今駒清則
Work while alerting.  Photo : KOMMA Kiyonori

 さらに驚くことにこの工事現場では、警報発令中のもの凄い豪雨と連続する落雷の中でも写真のように作業員がカッパを着て仕事を続けていました。その周囲には大型重機の背の高いクローラクレーンやパワーショベルなどが沢山あり、落雷を誘引するものばかりです。最近に近くの長居公園では落雷で死傷者が出ていますが(本サイト「近況」の2012年8月18日記事参照)、雷はどこにでも落ちますし、まったく予測ができないものですから警報が出れば避難をするしかないのですが、ここの労務・安全管理はどうなっているのでしょうか。

 調べて見ると国土交通省の工事に適用される「土木工事安全施工技術指針」(pdf)には「第7節 異常気象時の対策」として以下のようになっていました。
1.緊急連絡体制の確立。第1章4節に準ずること。
2.気象情報の収集と対応、
  (1) 事務所にテレビ,ラジオ等を常備し,常に気象情報の入手に努めること。
  (2) 事務所,現場詰所及び作業場所間の連絡伝達のための設備を必要に応じ設置すること。(以下略)
3.作業の中止,警戒及び各種点検
  (1) 気象の状況に応じて作業を中止すること。(以下略)
第2章 安全措置一般。(2) 天気予報等であらかじめ異常気象が予想される場合は,作業中止を含めて作業予定を検討しておくこと。(以下略)
7.雷に対する措置
  (1) 警報器,ラジオ等により雷雲の発生や接近の情報を入手した時は,その状況に応じて拡声機,サイレン等により現場作業員に伝達すること。(以下略)

 この業者の規定については知りませんが、仮に上記の指針に準拠するとすれば、雷や大雨警報などの情報を速やかに的確に知り、現場作業員に速やかに伝え避難させる、という常識的な危機管理ができていないといけない訳です。さらにこの場合作業員のみならず、近隣住民のためにも速やかに工事を中断して騒音を止め緊急放送が伝わるようにしなければなりません。またこういった工事騒音による緊急放送の妨害を防ぐ法制化が必要でもあります。
 なおこの時の大雨・洪水警報は15時47分に解除されましたが、小学校では警報の発令とともに児童の下校を止め、解除を待って職員付添のもとに下校させていました。


 

落雷 9月15日


雷雲が近づく 2012.9.15  撮影:今駒清則
Thundercloud approaching.  Photo : KOMMA Kiyonori

9月15日
 昨日は午後にもの凄い雷雲が襲ってきましたが、今日の夕方も同じように金剛山方面から雷雲が北上。昨日のは落雷の時にとても強い風雨だったので撮影できませんでしたが、今日は雨が通りすぎても頭上や四方で落雷が続いたので雷さんの撮影ができました。


街に落雷 大阪市 2012.9.15 18:10  撮影:今駒清則
Lightning strike to the town. Osaka city  Photo : KOMMA Kiyonori

 大阪市の南部に落雷、背景は生駒山です。


空を走る稲妻 2012.9.15 18:31  撮影:今駒清則
Lightning running through the sky.  Photo : KOMMA Kiyonori

 落雷の写真はいつも地上の風景を入れていたので、今回は空を飛び交う稲妻を撮影。稲妻が近いので超広角レンズでも入りきりません。


空を走る稲妻 2012.9.15 18:37  撮影:今駒清則
Lightning running through the sky.  Photo : KOMMA Kiyonori

一つとして同じ光跡はありません。稲妻が走るたびにご近所さんからオーッという歓声。見方によっては花火よりずっと美しいとも言えます。


直撃する稲妻 2012.9.15 18:46  撮影:今駒清則
Lightning struck.  Photo : KOMMA Kiyonori

 カメラに向かって真っ直ぐ落雷してきた稲妻です。中心部はあまりの明るさに過大な露出になっています。珍しいシーンです。


 

「如雨露雲」


「如雨露雲」 2012.9.17  撮影:今駒清則
Watering cloud.  Photo : KOMMA Kiyonori

9月17日 敬老の日
 晴れていましたが台風16号の影響で大阪でも少し強い風が吹き、いろいろな雲が往来しました。朝、南の空にひとり雨を撒き散らしている小さな雲があり「如雨露
じょうろ雲」と名付けました。もちろん用語としてはそんな名前の雲はありませんが。
 民話や童話に雲の上で水撒きをするお話がありますが、この雲にも誰か乗っているのでしょうか。


 

揺らめく虹


揺らめく虹 2012.9.17  撮影:今駒清則
Shimmering rainbo.  Photo : KOMMA Kiyonori

9月17日 敬老の日
 生駒山の空に炎のように揺らめいている虹。雨粒が風に流されてムラになり、虹が部分的に現われなかったために起きた珍しい現象で数分間のことでした。


 

雨の一日


和泉葛城山の霧 2012.9.18  撮影:今駒清則
Mt,Izumi-katsuragi rising fog.  Photo : KOMMA Kiyonori

9月18日
 今日はお彼岸の入りです。台風の余波か珍しく雨の一日でした。遠くの金剛山系、和泉葛城山系の山並みからいつも霧が立ち昇っていて、いつもは稜線だけで山容がわからないのですが、霧のおかげでディテールがよくわかります。
 写真は和泉葛城山で写真中央の山頂近くにポツンと見えるのが展望台です。
衛星写真地図


  

中国の尖閣諸島地図が

9月24日
 中国のweb地図で尖閣諸島がこんなので良いの? というお話です。

 Apple が先日発表したモバイル端末用基本ソフト「iOS6」の地図アプリで、尖閣諸島を見ると二つ並んである、ということで話題になっています。AFPBB News 「尖閣問題を米アップルが解決? 新地図アプリに「尖閣が2組」記事参照)

 地図マニアとしては気になるので、いろいろなweb地図で尖閣諸島を見ると次のようになっていました。


尖閣諸島地図 Yahoo! Japan の地図 魚釣島付近 2012.9.20

 「Yahoo! Japan」の(ZENRIN)地図は「尖閣諸島」「石垣市」「魚釣島」「飛瀬」「北小島」「南小島」としてきれいな地図になっています。

 


尖閣諸島地図 Yahoo! MAPS の地図 魚釣島付近 2012.9.20

 ところが「Yahoo!」の(NOKIA)地図は「Tiaoyu Tao」(注:釣魚島)と記載され、島の地形図は自身の(Digital Globe)衛星写真とは異なって適当に描かれたものとなっており、また近くに変な島も描かれています。

 

 
尖閣諸島地図 Goo の地図 魚釣島付近 2012.9.20

 「Goo」の(ZENRIN)地図は「東シナ海」「尖閣諸島」「沖縄県」「魚釣島」「北小島」「南小島」の記載があります。

 


尖閣諸島地図 Google Map 日本 の地図 魚釣島付近 2012.9.20

 「Google 日本」の(ZENRIN)地図では英語で「East China Sea」、日本語で「東シナ海」「尖閣諸島」「魚釣島」、それに中国での呼び名を中国語簡体字で「釣魚群島」「釣魚島」と二カ国語で併記した二股地図です。

 


尖閣諸島地図 Google Map China の地図 魚釣島付近 2012.9.20

 中国(香港)版「Google China (HK)」の(ZENRIN)地図では「釣魚島」の記載だけです。

 


尖閣諸島地図 bingの地図 魚釣島付近 2012.9.20

 Microsoft「bing」の(ZENRIN)地図は「尖閣諸島」となっています。

 


尖閣諸島地図 bingの衛星写真地図 魚釣島付近 2012.9.20

 ですがこのMicrosoft「bing」の(Harris Corp, Earthstar Geographics LLC)衛星写真地図では「尖閣諸島」に加えて「Diaoyutai Qundao」(注:釣魚台群島)が記載されています。

 


尖閣諸島地図 百度地図 魚釣島付近 2012.9.20

 中国の「百度 Baidu 」の地図では「釣魚島」とのみ記載されています。

 「百度」は中国の大手検索エンジンで、世界第2位のアクセス数を誇っています。その「百度」の地図サイトなのですが、尖閣諸島を見るとこれで「地図」と呼べるかどうか疑問です。「魚釣島(釣魚島)」はいいかげんな地形に描かれ、その周囲にはとんでもない島がたくさんあります。
 変な「Yahoo! MAPS」によく似た地形図ですが、比較してみると「Yahoo! MAPS」とは微妙に位置や地形が異なっています。「百度」の地図には作成元の表記が無いので分らないのですがとても奇妙な地図です。現在争点になっている重要な地域なのに、中国が尖閣諸島へどのような関心を持っていたのかがよく分る出来事です。

 中国政府は最近「魚釣島」の山河などに名称をつけて急遽地図を作成産経新聞9月22日「中国、尖閣諸島の山、川、海岸…26カ所に独自の名称 デモは抑え込む」記事参照)、尖閣諸島の領有権を主張したいらしいのですが、その足許のweb地図がこれです。また急に尖閣諸島の天気予報を始めるなどしていますが、歴史というものはそうは簡単に曲げられません。なお本物の尖閣諸島地図はこちらの「尖閣諸島地図集」をご覧下さい。

 さらに各国のweb地図に「尖閣諸島」や「竹島」がどのように記載されているのか、調べて見ましたが実にさまざまです。大事な事ですから日本政府は史実を踏まえた見解をもって誤っている地図の改定を促すようにして欲しいものです。

(なお、中国の検索エンジン「百度 Baidu 」は日本版「百度 Baidu 」とは全く違うと言って良いほど検索結果が違います。勿論中国語ですが、中国当局の検閲が入っていて不都合なサイトは表示されません。検索から拾った「微妙な」掲示板サイトでは削除されたレスの多さに驚くことでしょう。中国政府のwebへの干渉が良く分ります。)


松野藝文館蔵品展 〜松野秀世の世界〜 2012

 


松野藝文館蔵品展 〜松野秀世の世界〜 案内状から
Exhibition of "Museum of Matsuno-geibunkan Collection",
"Image of MATSUNO Hideyo"

 


松野藝文館蔵品展 〜松野秀世の世界〜 案内状から 作品は松野秀世画
Exhibition of "Museum of Matsuno-geibunkan Collection","Image of MATSUNO Hideyo"

 

9月28日
 能楽のあらゆる世界を親子二代で描いた松野奏風・秀世父子の作品を所蔵する「松野藝文館」の展観がこの秋に開催されます。現在のところ常時開館はされておらず、年に2回程度開館される特別展ですのでお見逃しのないように。

  松野藝文館所蔵品展 没後10年 松野秀世の世界   10月23日(火)〜11月4日(日) 11:00〜17:30 10月29日(月)休館   松野藝文館 千葉県四街道市美しが丘1-19-20 電話 043-377-7188


福山市・沼名前神社能舞台(国宝)の鏡板をスケッチされる松野秀世氏 1990.5.30  撮影:今駒清則
MATSUNO Hideyo artist sketching the Kagami-ita of the Noh stage
Nunakuma Shrine in the city of Fukuyama.  Photo : KOMMA Kiyonori

 今回の展観は松野秀世氏の没後10年を記念した展観です。松野秀世氏は 「1936(昭和11)年 東京生まれ、1960(昭和35)年 東京藝大日本画科卒業、同年 日本美術院展初入選、能画を中心に個展などで作品を紹介、全国各地の能舞台に老松図を揮毫、2002(平成14)年2月 くも膜下出血により急逝(略歴は案内状から)

 写真は1990年5月に広島市、厳島神社、福山市鞆の浦へ畏友松野秀世氏とご一緒した時のもの。福山市鞆の浦の沼名前ぬなくま神社の国宝能舞台を調査し、氏はスケッチと図面作成、私は撮影を担当、ゆったりとした数日間を古い町並みの鞆の浦で過した想い出の写真です。


8月 2012年9月 10月