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近況 2014年2月


寒い立春


六甲山に雨雲 2014.2.4  撮影:今駒清則
Rain clouds over the Mt.Rokko. Photo : KOMMA Kiyonori

2014年2月4日
 前日の異常なほどの暖かさから一転して立春の今日は北風が吹き、時々山沿いに雪雲が飛来します。金剛山頂は雪が降りましたが、周辺の山々ははそれほどの冷え込みではないので雨になっているようです。大阪から見る六甲山にも雲が垂れこめて山頂は見えません。


 

冷え込んだ日


ちょっと白い金剛山 2014.2.5  撮影:今駒清則
Little white Mt.Kongo. Photo : KOMMA Kiyonori

2014年2月5日
 冷え込んだ日、大阪でも昼ごろにちょっと雪が舞いました。遠くの金剛山は霧氷でブナ林が輝いているのが見えました。


 

フィルムのカビ

 

2014年2月5日
 冬は乾燥して気温が低いのでフィルムの整理に適しています。今年も作業を続けていたら1979年に中国を取材したカラーフィルムにカビが発生していました。


カビが発生したEKTACHROME EPDフィルム
甘粛省・ゴビ灘 1979.4.15  撮影:今駒清則
EKTACHROME EPD Film mold occurs. Photo : KOMMA Kiyonori

 


カビが発生したEKTACHROME EPDフィルムの部分
甘粛省・ゴビ灘 1979.4.15  撮影:今駒清則
EKTACHROME EPD Film mold occurs. Photo : KOMMA Kiyonori

 


EKTACHROME EPDフィルムに発生したカビの一つ
One of the mold

 画面に何かが楽しそうに宙を舞っているように見えますが、これはKodak EKTACHROME EPD(5036)カラーフィルムに発生したカビです。フィルムはKodakのスライドマウントにマウントしてあるものですが、コマによって発生状況は千差万別です。ただし同じ時に撮影し、同様に保存しているKODACHROME KR(5032)には発生していません。
 これはフィルムの経年変化で加水分解されてできた水分にカビが発生したものと思われます。そこでこのカビの除去作業を始めました。
 といっても特別なことはしません。この場合は水洗いするだけです。スライドマウントからフィルムを取り出し水に浸します。暫くしてから流水でカビの発生したフィルムの乳剤面を中心に洗い流して水切剤のドライウエルに浸し、ホコリの無い環境で乾燥させます。


カビを除去したEKTACHROME EPDフィルム
甘粛省・ゴビ灘 1979.4.15  撮影:今駒清則
The film which removed mold. Photo : KOMMA Kiyonori

 


カビを除去したEKTACHROME EPDフィルムの部分
甘粛省・ゴビ灘 1979.4.15  撮影:今駒清則
The film which removed mold. Photo : KOMMA Kiyonori

 フィルムの乾燥後は再び新しいスライドマウントに納めます。フィルムの乳剤面をよく見るとカビの痕跡はわずかに残っていますが画質には影響ありませんでした。
 なおカビが発生したフイルムを入れていたストレージは廃棄し必ず新しいものにします。またフィルムやカビの種類によっては水洗いだけではきれいに除去できない場合があります。
 今回の作業に難しいことはありませんが、Kodakのペーパーマウントからフィルムを取り出すのが面倒なことでした。


 

窓の水滴


窓ガラスの水滴 2014.2.6  撮影:今駒清則
Water droplets was born in window glass. Photo : KOMMA Kiyonori

2014年2月6日
 大阪でも昨夜は冷え込んで零下になりました。ただベランダに置いておいた水は凍っていませんでしたが。
 窓ガラスには冷え込んだ証拠に水滴がびっしり。今日も昼下がりに雪が舞っていました。


 

珍しい雪降り


街に降る雪 2014.2.7 21:50  撮影:今駒清則
Snow Falling in town. Photo : KOMMA Kiyonori

2014年2月7日
 天気予報通りに夜になって雪が降り出しました。


帰宅 2014.2.7 22:49  撮影:今駒清則
Return home. Photo : KOMMA Kiyonori

 大阪では珍しくアッと言う間に白い世界に。帰宅する人も傘を持っていない人が多いようです。


 

なごりの雪


屋根の雪 2014.2.8  撮影:今駒清則
Roof snow Photo : KOMMA Kiyonori

2014年2月8日
 夜に雪が降り出して白くなった大阪ですがすぐに降り止み、お昼頃には屋根の一部を残して融けてしまいました。


「カンテラ」 南海本線 2014.2.8  撮影:今駒清則
"Kantera" Fire of anti-freeze. Photo : KOMMA Kiyonori

 線路のポイント(分岐器)の所から炎が。「カンテラ」という凍結防止の方法です。雪国なら常設のヒーターでしょうが、冷え込みが少ない大阪ではこの方法。あまり見ない珍しい光景です。


 

ソチ冬季五輪のアリーナ・カバエワ


アリーナ・カバエワ 新体操世界選手権大阪大会 1999  撮影:今駒清則
Alina Maratovna Kabaeva, Rhythmic Gymnastics World Championships in Osaka.
Photo : KOMMA Kiyonori

2014年2月8日
 ロシア・ソチで冬季オリンピックが始りました。冬の競技が大好きなのでTV中継が楽しみです。
 夜中に開会式の中継、注目の聖火ランナーはマリア・シャラポワ
(テニス)からエレーナ・イシンバエワ(棒高跳び)、アレクサンドル・カレリン(レスリング)、アリーナ・カバエワ(新体操)と渡り、イリーナ・ロドニナ(フィギュアスケート)とウラディスラフ・トレティアク(アイスホッケー)が聖火台に点火をしました。

 これらの中で今まで撮影したことのある選手はジュニア時代のシャラポワと、世界選手権デビューのカバエワです。シャラポワは最近でもテニス中継でよく見ますが、カバエワは実に14年ぶりにこのTV中継で拝見。現在はプーチン・ロシア連邦大統領お気に入りの統一ロシア党の国会議員とのことです。

 それは1999年の新体操世界選手権・大阪大会の取材で新進の選手だったカバエワらの撮影でした。この大会は当時16歳だったカバエワが驚異的なアクロバティック演技により、優雅で芸術的な新体操女王のエレーナ・ビトリチェンコ(ウクライナ)を退けて優勝、これにより新体操競技の方向が大きく変化した大会でした。私としてはビトリチェンコのいかにも舞台で舞うような演技が好ましいと思っていましたが、サーカス的な若手選手たちの得点が伸び、ビトリチェンコの涙が印象的でした。また記者会見で見たカバエワの四肢が激しい練習でできたであろうアザだらけで痛々しく、この世界選手権大会がいかに熾烈な大会だったかがわかります。
 予選から決勝まで3日間撮影し続けて百本を超えるカラーフィルムを撮影。後で写真の選択に苦労したことも思い出しました。フィルムでの撮影は丁度この年までで、翌年以後はデジタルカメラだけにしましたので私にとってもエポックのある仕事でした。


 

お水取り 近し


雪の二月堂 2014.2.14  撮影:今駒清則
Snow scene of Todaiji Nigatsudo. Photo : KOMMA Kiyonori

2014年2月14日
 朝から降り続く雪。久しぶりのたっぷり雪です。東大寺二月堂も銀世界の中に。


お松明の竹 2014.2.14  撮影:今駒清則
Bamboo that is used for "Otaimatsu" Big torch. Photo : KOMMA Kiyonori

 20日から二月堂修二会(お水取り)の試別火が始ります。二月堂周辺はすでに竹矢来が組まれていてお松明の準備が始っていました。宿所の土塀にはあちこちから寄進されたお松明の太竹が並べられています。
<二月堂修二会(お水取り)の詳細については本サイトの「東大寺二月堂修二会 (お水取り)」をご覧下さい。>


 

PM2.5襲来

 

2014年2月27日
 昨日の26日は朝から霞んでいて遠くがまったく見えませんでした。予報通りPM2.5が大陸からやって来たようです。数日前に中国、続いて韓国、そして日本で観測されています。
 大阪府の「大気汚染常時監視のページ」を見るとその観測の様子が良くわかります。

 このサイトではPM2.5の平均濃度が環境省の指針の「注意喚起」を超えたのでと警告が出ていました。このページから大阪府下の濃度レベルがわかります。

 

 上は25日のデータです。数値は画面を縮小しているので読めません。必要なら元のページをご覧下さい。一週間分は掲載されています。
 見ていただきたいのは時間とともに色が変わっていく点です。縦軸は大阪府下の観測地点、横軸は24時間の時間軸です。お昼ごろから全面的に赤くなっています。PM2.5の襲来です。

 

 26日のデータです。一日中全面的に赤くなっています。この数値の色はこう説明されています。
 「※時間値は、日平均値の環境基準値35μg/m3の値を目安に35を超える測定値は
赤色、年平均値の環境基準値15μg/m3の値を目安に15を超える測定値は青色で示しています。「****」は欠測を示します。」
 このデータの26日の観測地点間の最低値は56、最高値は105でした。平均は41.6〜73.3。最近に無い高濃度です。

 

 今日27日朝のデータです。雨が降り出したので一気に数値が下りました。

 26日は「注意喚起」されているので外に出たくなかったのですが、翌日が雨降りの予報だったので、外での力仕事を26日中にしてしまわなければならない羽目となりました。最初はマスクをつけて仕事をしていたのですが、マスクをしているとどうも力が入らないので止むを得ず外してしまいました。多分たっぷり毒霧を吸ってしまったことでしょう。それに久しぶりの労働に今日は体の節々が痛みます。


1月 2014年2月 3月