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幻日 幻日環 天頂環

2007年6月16日、18時21分から18時45分にかけて撮影


幻日(左側、右が太陽) 撮影:今駒清則


幻日環(中央・太陽の周りが虹色に輝く。左右に幻日) 撮影:今駒清則


環天頂アーク(天頂環。太陽の上方に逆さまの虹が現れる) 撮影:今駒清則


 6月16日、夕方の西の空にまた「幻日」が現れました。太陽から離れた横の雲に、太陽のように明るい光と虹色が出るのが「幻日」です。今回は以前よりはっきりしていて明るく。広角と望遠ととりまぜていろいろと撮影をする。すぐに消えてしまう場合が多いので多少あわてながら、とにかく沢山写します。良く見ると「幻日」だけでなく太陽を中心にした環状の虹も薄く見えています。「幻日環」と呼ばれている現象です。今日は薄いすじ雲がムラになっていますが一面にあるため、消える事無く長く続いいます。太陽の右にも「幻日」が出れば三つの太陽になるために期待していたのですが、ついにはっきりしたものにはならず、虹色だけで止まりました。

 さらに「幻日環」の天頂部分にも期待したのですが、わずかに他より明るい部分ができただけでしたが、それでも部分的ですが逆さまの円弧を持った虹色も出てきました。「環天頂アーク=天頂環」というものです。これらは普通の虹の現象ではなく、雲の氷晶に太陽光が反射したり屈折するために起きる現象で、日没まで続きました。その日没も真っ赤な夕焼けとなって、ついに暗くなるまで空のドラマを見続けたことでした。 (今駒清則)