2008年7月28日の阪神間は朝から快晴でしたが、午後になって雷雨を伴った真っ黒な雲が西から来襲、神戸市灘区を流れる都賀(とが)川(衛星写真地図)では、流れ込んだ雨水で川が急に増水し、整備された河川敷で川遊びなどをしていた5人が濁流に飲み込まれて亡くなられました。(神戸新聞記事)
この時の状況は都賀川のモニタリングカメラなどに記録されており、事故の詳細は土木学会の都賀川水難事故調査団による事故調査報告が京都大学防災研究所・自然災害研究協議会の分科会でされていますので「都賀川水難事故調査について 神戸大学・藤田一郎教授(PDF)」を、また国土交通省東北地方整備局、仙台河川国道事務所の「水難事故の状況」にある「兵庫県都賀川の事故概要(PDF)」をご覧下さい。 (このアーカイブでの事故状況の時間は藤田教授の報告に拠っています)
私はこの時の雨雲が異常に黒く、阪神間をスッポリと覆い風景が一変していたのでその時の空を撮影していました。黒雲は神戸市上空から大阪市上空、そして生駒山方向へ移って行ったのですが、撮影していた南海本線堺駅付近もそのうち豪雨になったため視界を失い撮影は続けられなくなりました。都賀川の事故を知ったのはその後数時間を経過してからです。 その時の雨雲の写真をここでアーカイブし掲載いたします。 (写真の空が異常に暗いのですが、デジタルカメラでの撮影からここへ掲載するまでに特別な画像処理は行っていません。できる限り忠実に再現するよう細心の注意を払って写真データを作成しています。)
(2009年7月24日 今駒清則)
2009年7月28日(火)朝日新聞夕刊に 「『ゲリラ豪雨』兆候撮影」として紹介されました。
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