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近況 2010年9月


関東大震災忌 「大震火災死亡群霊塔」

東京・放生寺 「大震火災死亡群霊塔」 2010.5.16 撮影:今駒清則

9月1日。関東大震災から87年。故に9月1日は「防災の日」として災害を忘れないように、被害を繰り返さないようにと防災訓練などの諸行事があり、寺院では回向法要があります。
 これで思い出すのは、関東大震災の時「小学校から帰る時で、道が揺れた」というのを父の生存中に聞いていたことです。場所は静岡県浜松市付近、父は当時7歳、夏休みが終わって2学期の始めなのでお昼前に学校から帰る途中だったのでしょう。長周波の揺れはかなり広範囲に及ぶことがわかります。

 写真は東京・早稲田の光松山放生寺衛星写真地図境内にある「大震火災死亡群霊塔」。関東一円に多数ある慰霊の一つです。横には地蔵菩薩さまと馬頭観音さまが並んでおられます。放生寺は穴八幡宮の別当で、寺社一体でしたが明治の分離令で分れました。今も虫封じの祈祷や、冬至の一陽来福融通のお守りを求めて賑わうそうです。


秋の気配

夕焼け空 2010.9.2 撮影:今駒清則

2日。珍しく雲が多い一日でしたが暑さは相変わらずです。エアコン無しのデスクワークでは玉のような汗は出ないものの、なんとなく汗の膜に包まれているような感じで、そんな時はシャワーをサッと浴びると涼しくなってスッキリします。それでも最近は夕焼けも多くなり、夜は虫の音がどこからともなく聞こえ、少しずつ秋に近づいているようです。


和泉市 弥生文化博物館

3日。和泉市の大阪府立弥生文化博物館衛星写真地図で開催している「MASK 仮面の考古学」が終りに近づいたので出かけました。「仮面」を人体に着すものと狭義に解釈すると、今回の展示では縄文・弥生の考古「仮面」は数少なく、多くは木製、土製の「人面」で、私が興味を持つ芸能とのかかわりについての考証は無く、祭祀との関係を示唆する程度でした。興味深かったのは「鼻曲がり」の「人面」がかなりあったことで、これは宗教と芸能の中でもっと考察されて良いことだと思われます。また祭祀に使われたと思われる面が使用後に砕かれ廃棄されているという事実は、宗教上も芸能面からも本質的な意味を示しているのでこのことは興味深いものでした。

和泉市 弥生文化博物館 池上曽根遺跡展示室(パノラマ撮影) 2010.9.3 撮影:今駒清則

 和泉市池上付近は以前から遺物が出土することで遺跡があることは知られていましたが、国道の敷設計画によって本格的な発掘調査がされ、紀元前後の環濠を有した集落であることがわかりました。私も1970年代から80年代にかけてこの池上・曽根の発掘現場を数回見学に行ったことがあります。現在は大阪府立の博物館が設けられ、考古全般と池上曽根遺跡の考古資料を常設展示しています。

和泉市 弥生文化博物館 複製品に触れ、古代服が着られるコーナー  2010.9.3 撮影:今駒清則

 この博物館の展示は子どもにもわかるようにさまざまに工夫されていて、考古学に興味を持たせるようにした優れた施設です。写真はレプリカながら実際に手に持つことができ、また復元古代服を自由に着ることもできるようになっています。さらに発掘された実物の土器を手にすることができるコーナーもあり、特別展を除いて写真撮影も自由です。これだけ優れた施設を採算性優先で存続を云々する橋下大阪府知事の施策は理解できません。

 

和泉市 池上曽根遺跡

和泉市 池上曽根遺跡 復元された高床式大型建物 2010.9.3 撮影:今駒清則

 弥生文化博物館の北には池上曽根遺跡の史跡公園があります。集落や環濠は発掘後埋め戻され公園として保存されています。そこには復元建物や大型井戸、環濠の部分が見られるようになっています。

和泉市 池上曽根遺跡 高床式大型建物にあげられた飛ぶ鳥 2010.9.3 撮影:今駒清則

 復元された大型建物の千木の上には鳥が取付けてあります。建物は発掘土器の線刻画から推定して復元されたのですが、そこに天の神とをつなぐものとして考えられたのか、飛ぶ鳥を付けたところがうれしいですね。


まだまだ暑さが続きます

赤い雲 2010.9.4 撮影:今駒清則

4日。この9月2日は月が最も北から昇り、生駒山の送信鉄塔に三日月がかかったりするので、時刻になるとカメラを据えて待っていたのですが、生駒山が見えないほどの霞みと厚い雲で月が見えませんでした。このところの暑さも影響しているのかもしれません。今日も33度台の室内気温でしたが湿度が高かったので相当に蒸し暑く感じた日でした。
 気象庁は2日の異常気象分析検討会で
「2010年夏(6〜8月)の日本の平均気温は、統計を開始した1898年以降で最も高くなりました。また、夏の地域平均気温は、統計を開始した1946年以降で、北・東日本は第1位、西日本は第4位の高い記録となりました。8月の地域平均気温は、統計を開始した1946年以降で、北〜西日本は第1位となりました。」検討結果を発表しました。9月になってもこの状況ですからさらに記録が更新されるのではないでしょうか。


明治の奈良市 「ならまち」


奈良市・ならまちの100年前 Mapion地図 作成:今駒清則

5日、日曜日。先月奈良市の「ならまち」のギャラリー「たちばな」で「微笑みの佛さま」の写真個展をしたので、「ならまち」にしばらく通いました。「ならまち」とは最近に名付けられたもので、奈良の古い町並みが続く奈良町の中心部を指しますが、今まで用事が無い限り行くことはありませんでした。写真展のおかげでで少し「ならまち」を歩いてみたのですが、なかなかの町並みです。一度ゆっくり歩いてみたいと思い、まずいつものように地図上に明治の地図を落とし込んでみました。どこまでも市街地化されている今、昔からの地域を知る簡単な方法です。現代地図はMapion、明治の地図は1908(明治41)年測量の大日本帝国陸地測量部地形図、約100年前のものです。結果緑色に彩色した部分が明治の町並みの範囲です。掲載地図の北端は興福寺、南端がJR京終(きょうばて)駅。戦災を受けていないので「ならまち」の主な道筋は明治とまったく変わっていません。やすらぎの道など広い道路が一部に新しく通っていますが、それ以外のこの緑色の範囲なら昔からの町並みと道筋が保証されているわけです。


さわやかな空

朝の雲 2010.9.6 10:35 撮影:今駒清則

6日。日中は暑いものの朝夕は過しやすくなってきました。今日は湿度が低かったので暑いけれど汗は出ません。
 遠い台風の影響か空は不安定で終日さまざまな雲が往来し楽しみました。

青い光 2010.9.6 18:08 撮影:今駒清則

 夕方、雲に沈んで行った太陽から射している光芒が不思議に青い色をしていました。それに光が筋になっているのは天気が変わりやすい時に現われる波状雲が向こうにあって、その隙間から漏れてきた光だからなのでしょう。


関西・考古学の日 2010

和泉市 弥生文化博物館 「竪穴住居の暮らし」 2010.9.3 撮影:今駒清則

8日。「歴女」という言葉ができているそうです。歴史好きな女性が大変に多くなったからだそうで、そういえば発掘現地説明会とか歴史講演会などでは心当たりがあります。まあ女性に限らず歴史好きが多くなるのは歓迎です。
 10月第2土曜日は「関西・考古学の日」として考古学に関するイベントが開催されます。今年は10月9日ですが、この日だけでなくすでに各博物館、研究機関ではこれに因んだ催しが開催されています。
 詳しくは全国埋蔵文化財法人連絡協議会・近畿ブロックの「関西考古学」サイトをご覧下さい。


明治の奈良市 「きたまち」


奈良市・「きたまち」の100年前 Mapion地図 作成:今駒清則

9日。奈良・興福寺や「ならまち」の北を最近は「きたまち」と呼ぶようになりました。ここも南の「ならまち」に引けをとらない古い町並みです。地図は現代のMapion地図に明治の1908(明治41)年測量の大日本帝国陸地測量部地形図を重ねて、緑色で約100年前の町の範囲を示したものです。掲載地図の範囲は、北は一条通の法蓮町や手貝町。南は近鉄奈良駅や興福寺、東は東大寺戒壇院、西は油阪町になります。地図では中央がぽっかりと空いていますが、奈良町を始め和州を支配していた奈良奉行所があったところで、現在は奈良女子大学になっています。参照した明治の地図が一面の畑地になっていたので町並みには含めなかったのですが、江戸時代は当然ながら町並みが続いていたわけで、周辺は商家や職人の町として栄え、今もその名残を留めています。また東端を南北に通る京街道に沿って旅籠や商家が建並んでいて、寺社参詣で賑わった奈良町の佇まいの一端が偲ばれます。


亀山サンシャインパーク

亀山市 サンシャインパーク(パノラマ撮影) 2010.9.11 撮影:今駒清則

11日。東名阪自動車道の亀山PAには亀山サンシャインパーク衛星写真地図があります。以前は御在所SAで休憩していたのですが最近はこの亀山PAで一服します。大阪から西名阪自動車道〜名阪国道で東名阪自動車道へ入ったすぐにあり、休むには休憩所の中よりも広い公園が見える方が良く、ここにも再三掲載しています。写真はオアシス館の2階から見た全景で、左から芝生広場、サンシャインブリッジ、キッズランドが見えます。11日はさすがの暑さのせいかあまり人影は見えませんでした。


ろうそく能 「石神」

豊田市能楽堂ろうそく能 「石神」茂山千五郎 茂山茂 2010.9.11 撮影:今駒清則

11日豊田市能楽堂で「ろうそく能」。「ろうそく能」は電灯照明の無い頃の座敷などで百目蝋燭を灯して演じた風情を現代能舞台で再現する趣向で、舞台の周りに燭台を巡らせて蝋燭の灯で能・狂言を演じるものです。昔の人は行灯の灯で過していましたから百目蝋燭の灯は明るかったでしょうが、現代人は蝋燭の灯だけでは良く見えないので実際はわずかに電灯照明を入れるのが普通です。演出としては電灯照明を感じさせない照明を工夫するのに苦労するのですが、豊田市能楽堂は巧みに照明していて実に良い雰囲気です。それでも普段の舞台よりははるかに暗いので目が慣れてこないと良く見えません。またこれを撮影するのは大変で、いつもの1/100以下の明るさですからなにかと苦労します。

 能は「殺生石」衣斐正宜、狂言は「石神」茂山千五郎、茂ほか。「石神」は新作狂言で茂山家の得意とするものの一つ。死神に憑かれ好かれた男が死神のお陰で大儲けをするのですが、死神を騙したために頓死してしまう物語。作は笛方の帆足正規。落語「死神」を元にしたものですが、その元はグリム童話の「死神の名付け親」、それがイタリアのコミック・オペラ「クリスピーノと死神」になり、それを三遊亭圓朝が新作落語にしたもののようです。


まだまだ暑いです

飛行機雲 2010.9.12 撮影:今駒清則

12日、日曜日。台風が去って秋めくかと思っていましたがまだまだ暑さは続くようです。でも朝夕は少し涼しくなりました。昨夜名阪道路を走っている時、気温計を見ていたら四日市は31度、伊賀上野、大和高原は24〜25度、奈良盆地28〜29度、南河内30度、大阪31度でした。夜中で2時間半位の時間差はありますがやはり田舎は涼しいですね。

 今日は飛行機雲がよく現われました。飛行機雲はいつもできるわけでなく、上空の大気の状態でできたりできなかったりするのですが、写真のようになることは少ないのではないでしょうか。


雲の海

雲の海 2010.9.13 撮影:今駒清則

13日。夕焼けの雲海に浮かぶ峰々、に見えますが夕方の雲が見せた造形。超望遠レンズの切取りが生む疑似風景です。

 

宵の明星

今夕の金星(トリミング画面) 2010.9.13 撮影:今駒清則

 夕月がきれいだったので望遠レンズで撮影していて、ふと横にいる宵の明星(金星)を見るとこちらも三日月型、地球によく似た惑星で月のように満ち欠けがあります。高度の低い金星は大気のゆらめきの影響が大きく、また天体用の機器ではないので街中からの普通の撮影ではこの程度ですが、満ち欠けが見えただけでも良しとしましょう。


サツマイモが

サツマイモ 2010.9.14 撮影:今駒清則

14日。置いてあったサツマイモから芽が出てきてツルが伸びてきました。こうなると今さらイモを食べるわけにもいかないし、さりとてこれから植えてもイモができるとは思えないし、このままで観葉植物にするしかないのかな。

 

夕焼け雲

夕焼け雲 2010.9.14 撮影:今駒清則

 日没の時、急に地平線付近の大気が真赤になりました。その赤い陽に下から照らされた雲も真赤です。


久しぶりの雨雲

雨雲が来た 2010.9.15 撮影:今駒清則

15日。日中は雲が多く夕方から小雨。遠くの雨雲がこちらへ近づいてくるのが見え、雨が降っているのがわかります。お陰で涼しい一日でした。夜の外気温は22度程。ちょっと肌寒いほどです。


第二室戸台風から49年

第二室戸台風 旧布施市の被害 1961.9.17 撮影:今駒清則

16日。大きな被害を出した第二室戸台風から49年目になります。猛烈な暴風と高潮で大阪は大きな被害を受け、大阪の防災対策はこれにより根本的な対策を迫られ、結果その後大きな高潮被害は起きていません。私は大阪に移って間もない頃で、あまり写真も撮影していませんでしたが、それでも当日の近所や翌日の中之島や旧布施市(現東大阪市)をほんの少し撮影しています。それはここの web Gallery の「アーカイブズ」に掲載していますのでどうぞご覧下さい。


今日のニュースから

わた雲 2010.9.17 撮影:今駒清則

17日。最近肉親に対する信じられないニュースが相次いでいます。これからの世の中どうなって行くのか心配です。それにこんなニュースも。
 <弁護士の橋下徹・大阪府知事(41)が知事就任前の2007年5月、山口県光市で起きた母子殺害事件の被告弁護団の懲戒請求をテレビ番組で呼びかけた問題で、大阪弁護士会(金子武嗣会長)は17日、「弁護士の品位を害する行為にあたる」として、橋下氏側に2カ月の業務停止処分とすると通知した。橋下氏は同日、報道陣に「何もしません」と述べ、処分を受け入れる考えを示した>
 <「品位」について「弁護士会の品位の基準と僕の基準は違う。北新地に行けば品位のない弁護士は山ほどいる。あいまいで不明確な品位を懲戒の基準にする弁護士会はどうかしている」と批判した>
asahi.com 2010.9.17「橋下知事『弁護士会の品位の基準、僕とは違う』」記事から)(PDFアーカイブ

 光市の事件関連はさておいて、橋下弁護士は処分を受け入れておきながら、自分より品位の無い弁護士がいる、と自己弁護するのはいかがなものでしょう。弁護士で大阪府知事とは思えない幼児性の主張で、大阪府民としてはこんな知事で恥ずかしい限りです。なおテレビ番組で懲戒請求を呼びかけたその本人が懲戒請求をしていないというのも驚きですが、さらに弁護士会への懲戒請求を呼びかけておいて、自分が処分を受けたら弁護士会を批判するという矛盾に気がついていないようです。それに現在弁護士活動をしていない橋下弁護士へ、実効性が無いことを知りながら業務停止処分をした大阪弁護士会も本気だったのかどうか、どうも理解できないことばかりです。

 しかし今日は幾つか良いニュースもありました。
 一つは南シナ海からビンに入れて流した手紙が3年半後に南鳥島に流れ着き、それを見つけた自衛官が手紙の主であるドイツの少女にそれを伝えた、というニュース。見つけられる可能性は極限に近く低いのに幸運なできごとで、いろいろと想像ができるうれしい話です。
asahi.com 2010.9.17「船から旅立ち3年半 ドイツ少女の手紙、南鳥島に」)(PDFアーカイブ

 もう一つはサントリーミュージアム天保山をポスター・コレクションと7億円の当面の運営費付きで大阪市へ寄付というニュース。サントリー側にも事情はあるのでしょうが、文化振興には定評のある同社を讚えて良いでしょう。近代美術館一つ無い文化砂漠の大阪市にとっては旱天の慈雨。asahi.com 2010.9.17「サントリーミュージアム、7億円寄付つきで大阪市に譲渡」)(PDFアーカイブ

 写真は今日の雲。わた雲と普通呼んでますが積雲で、これが発達すると積乱雲つまり入道雲になります。遠くには幾つかの入道雲がありましたが大阪には来ませんでした。


夜空がきれいでした

オリオン大星雲 M42 2010.9.18 撮影:今駒清則

18日。夜明けまで仕事で、夜半に東の空を見ると冬の星座で有名なオリオン座が良く見えます。かなりクリアな空なのでオリオン座の真ん中にあるオリオン大星雲M42の輝きが肉眼でも何とか見えたので撮影してみました。街の中からデジタルカメラで普通に写したのではこれが限界のようです。天体用のソフトとか赤道儀があればよく見る素晴らしい天体写真ができることでしょうが、そこまですることもないのでこの辺で満足しておきましょう。


虹を消す

虹 (偏光フィルター無し) 2010.9.19 撮影:今駒清則

虹 (偏光フィルター効果) 2010.9.19 撮影:今駒清則

19日、日曜日。今日は遠くに入道雲がちょっとあるものの、秋らしいいろいろな雲が往来したゆきあいの空でした。ふと見ると雲の下に小さな虹が出ています。あの雲だけ小雨を降らせているのでしょう。そこで撮影したのですが、その後に偏光フィルターを装着して虹を見えないようにしてみました。虹は水滴に太陽光が反射して見えるものですから偏光フィルターで簡単に消してしまうことができます。ただせっかく現われた虹を消すことはまあ無いことなので単なる実験です。


空の日

飛行機雲 2010.7.18 撮影:今駒清則

20日、敬老の日。今日は敬老の日の祝日ですがお彼岸の入りで、それに空の日です。この空というのは気象・天文に関するものではなく主に飛行機を記念したもので、さらに9月20日から30日を空の旬間として諸行事が続きます。(詳しくは「空の日ネット」をご覧下さい)。
 そこで上空を飛ぶ飛行機でも撮影してと考えていたのですが、日中は曇り空が続き、あまり良くなかったので以前に撮影した写真を掲載しておきましょう。


暑い中秋

夕陽 2010.9.22 撮影:今駒清則

22日。今日はまた暑さが戻ってきて室内気温が30度を下回ることがありません。あちこちに入道雲が発達し、遠い前線の影響か雲が次々とやって来ますが雨を降らすようなありませんでした。

中秋の名月 2010.9.22 18:03 撮影:今駒清則

 今夜は中秋の名月。満月は明日ですがほとんどまん丸です。今夜は雨の予報なので月が昇ってすぐに写しておきました。そこでなぜか急に「う〜さぎ うさぎ、なに見てはねる 十五夜お月さま 見てはねる」のわらべうたを思い出しました。このメロディはなんとなく「江戸時代」といった感じがします。


秋雨前線が通過した日

 黎明の稲妻 2010.9.23 5:33 撮影:今駒清則

23日、秋分の日。朝5時頃、地鳴りのような雷鳴と稲光で目が覚め、早速雷さんの撮影を始めましたが、あまりにも厚い雲がびっしりと空を覆っているのと降雨で、光りはするものの稲光は見えません。雷雲が頭上を通り過ぎ奈良方面へ行ったのでやっと数枚の撮影ができました。

降雨(ストロボ発光撮影) 2010.9.23 9:05 撮影:今駒清則

 「雷ch」の情報を見ると第2波の雷雲があるのでそれまでデスクワーク。9時頃から強い雨で雷雲が来たようですが雷さんはおとなしく、一時の激しい雨を撮ってみました。私はストロボというものをまず使わないのですが、雨を強調するために光らせてみました。しかしこれでは降雪と区別がつかない写真になってしまい一考を要します。

 夕焼け 2010.9.23 撮影:今駒清則

 外気温は20度位まで下って昨日より10度以上低く、これだけ急な変化があると人間だけでなく動植物にも影響が出ることでしょう。夕方には雨雲は去ってクリアな空となり、遠方の視界も良く満月も煌々と輝いていました。


不思議な光

 航跡 2010.9.25 19:07〜19:35 撮影:今駒清則

25日。不思議な光ですが何でしょう?これは遥か彼方にある関西空港へ離発着する旅客機のライトを超望遠レンズで約30分間集積したものです。夕方のこの時間はかなりの離発着があり、空港の近くの空に4〜5機が飛んでいるのが見えました。
 写真左側の数本が離陸した旅客機の航跡。右側の太い線になった航跡が着陸する旅客機の航跡です。撮影位置がほぼ滑走路の延長線上にあるために離発着の航跡が接近しています。よく見ると着陸時はどの旅客機もほぼ同じラインで降りてくるので光が重なって太い線になっていますが、離陸時は離陸直後からかなり自由に飛び上っています。それに着陸しようとする旅客機が上下に複雑に飛んでいたり、近くに来たのに旋回をしているのも見えます。また旋回して横へ飛んで行った旅客機は多分滑走路が混雑していて、順番待ちのホールディングで南河内上空を一回りしてから着陸するのでしょう。
 なお航跡が所どころで途切れているのは、長時間露光が苦手なデジタルカメラなので30秒間の露光をくり返して撮影し、その51枚の写真の航跡を合成したためです。


大阪 国立国際美術館「マン・レイ展」

27日。中之島の国立国際美術館で明日から開催される「マン・レイ展 知られざる創作の秘密」のプレビュー。400点に及ぶマン・レイの作品などが展示されていました。幾つか興味深いものがありましたので時間があればまた後ほど書きたいと思います。


8月 2010年9月 10月