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近況 2009年8月


花火と雷

教祖祭PL花火芸術  2009.8.1 撮影:今駒清則

8月1日、ついに梅雨が明けないまま8月に入りました。今日は肌で感じるほど暖かい大気と涼しい大気が入り交じっているのがわかります。そのためにいくつもの積乱雲が発生、終日頭上を通りすぎて行きました。夜、ビルの間から富田林市衛星写真地図のPL教団が打上げる「教祖祭PL花火芸術」の花火が見えました。大規模な花火なので関西で有名です。12Kmもの彼方なのに腹に響くほどの音がするのですが、今年はなぜかそうでもありません。花火を見るような距離ではないのですが、超望遠レンズのおかげで打上げ花火は間近に見えます。風が止まっていて煙が溜まり少し変わった写真になりました。仕事ではないので気楽な撮影ですが、そのうちドーンと大きな音とピカッと光、大きな花火かな?と思ったら雨が降り出しました。雷さんです。花火の撮影は切り上げて次は雷光の撮影。

落雷  2009.8.1 22:26 撮影:今駒清則

 今日はさほど落雷はありません。退屈するほどで、webで雷雲の位置を確認しながらカメラを向けて待ちます。結局平凡な写真で終わりました。


子サボテン

子サボテン 二種 090802 撮影:今駒清則

 

2日、左のサボテンはここで今までに紹介した子サボテンです。直径は16ミリになり、高さは20ミリで上に伸びてきました。今までよりはちょっと成長が遅くなってきたようです。
 右のサボテンも種から成長した「白雲閣」とかいうサボテンで、伸びてくるだけで何の芸もないウチのサボテンの中で、唯一西部劇に出てくるような枝(実は子株)が出てくるサボテンです。前に子サボテンが大きくなったので切り取ったのですがまたその隣から出てきました。


やっと梅雨明け

ぽっかり雲  2009.8.3 撮影:今駒清則

3日、近畿地方が「梅雨明けしたとみられる」とちょっと自信なげに気象庁が発表しました。まあ理由はあるのですが。それで平年より半月ほど遅く56日間の梅雨、記録始まって以来遅いという記録的な梅雨明けになるそうです。
 昨日も今日も入道雲が次々と生まれ通りすぎて行きました。今が最も入道雲が発生しやすい時期なので、何とかこれを作品にできないかとあれこれ試しています。HDビデオでは面白く撮れましたが、写真ではまだまだ工夫をする必要があります。ですが私の好きなのは写真のような空。動物がいっぱいの空です。


満月

満月  2009.8.5 撮影:今駒清則

5日、終日曇りや驟雨、山沿いには降り注ぐような雨足が見えます。高気圧が近づいてきたのに遠い台風8号の影響でしょうか。夜半、満月が雲をスクリーンにしていろいろな色彩を見せてくれました。


広島原爆忌

広島 原爆ドーム  2002.10.12 撮影:今駒清則

6日、広島原爆忌、8時15分に黙祷。それにしても日本政府(自民党+官僚)は戦後、戦争によってさまざまに傷を負った自国民に冷たいものでした。被爆者認定の問題が今ごろになって前進したのは少しは安心しましたが、何を考えていたのでしょうか。子や父、夫を徴兵しておいて戦地で倒れた幾万ものその兵士を半世紀以上も経った今も遺棄したままにしているのもどうしたものなのでしょう。政治に血が通っていないのです。

広島平和宣言


写真展「アフガンからの風」

長島義明写真展

 今日から「長島義明写真展・アフガンからの風」が守口市の京阪百貨店守口店 京阪ギャラリーで始まりました。平和な頃のアフガニスタンの人々が生き生きと写されています。夕刻からのレセプションも盛大でした。18日(火)までです。どうぞお出かけください。


立秋

満月と木星が接近  2009.8.7 01:52 撮影:今駒清則

7日、秋が立ちこの暑さも残暑と言わなければならないようですが、やっと夏が来たというのが実感ですからこよみとはかなりズレています。昨夜も雲間の月を撮影しましたが木星が接近していました。大接近という程ではありませんが満月に負けない明るさで良いアクセントです。写真で左下にポツンと見えるのが木星です。次はこの13日2時半頃が極大となるペルセウス座大流星群と、18日の未明に月と金星が接近します。
 昼間はデスクワークの気分転換にモクモクと湧き出る入道雲を撮影。いつも同じような写真になってちょっと行き詰まっています。なにか変わった入道雲でも出てくれないかな、というのが本音です。


遥かな花火

第21回 なにわ淀川花火大会 左下は京セラドーム大阪 2009.8.8 撮影:今駒清則

8日、暑い日でした。以前に少し掲載したダイセルの明治レンガ建築ですが、工場は移転しましたが跡地に1棟だけ残されて、今日の午前中は見学ができるとの情報で出かけました。これはまた日を改めて掲載します。
 夕刻に「なにわ淀川花火大会」の花火がこれも遠くに大阪市街を隔てて見えます。大阪市南部から約10Kmも離れているのですが超望遠レンズのおかげでファインダーの中では至近距離です。しかし花火の音ははるかに遅れて届きますので実感は薄く、やはり直近で光と音を浴びたいものです。

第54回辯天宗夏祭奉納花火大会  2009.8.8 撮影:今駒清則

 今日は割にクリアな視界でしたから同時に開催されていた茨木市の「辯天宗夏祭奉納花火大会」の打ち上げ花火もその東に見えます。こちらは約26Kmも離れた花火、超望遠レンズでもなんとか、というものですが、かえってビル群に溶け込んでいるところが面白いですね。


長崎原爆忌

長崎 山里・浜口町原爆殉難者慰霊碑 2000.11.26 撮影:今駒清則

9日、日曜日。長崎原爆忌、田上長崎市長は平和宣言で世界の指導者に長崎を訪れて原爆被害の実態を知り、核廃絶をするよう訴えました。さらにデスコト国連総会議長も核廃絶への決意を語りました。大きな感動の拍手が平和祈念像に広がる様子が中継映像から伝わってきます。通り一遍の挨拶だった麻生首相からは温度差がよく伝わってきました。

長崎平和宣言

 長崎の街を歩くと多くの原爆慰霊碑に出あいます。爆心の丘にある長崎大学医学部の正門横衛星写真地図には付近の山里・浜口町の慰霊碑があります。山里国民学校の被害を始めとする多くの被害がありました。詳しくは「長崎市・原爆の記録」などをご覧下さい。

長崎 山王日吉神社 一本柱鳥居 2000.11.26 撮影:今駒清則

 原爆の爆風で柱を吹き飛ばされながら奇跡的に一本の柱で立っていた山王日吉神社衛星写真地図の二の鳥居。

長崎 山王日吉神社 一本柱鳥居の柱 2000.11.26 撮影:今駒清則

 一本柱鳥居の柱に刻まれた奉納者の名前が読めなくなっています。原爆の一瞬の熱線を浴びた側は石が膨張、表面が剥離してしまったからです。石ですらこの被害です。


台風9号

入道雲 2009.8.10 9:53 撮影:今駒清則

10日、台風8号が西へ行ったかと思うと派生した熱低が台風9号になり太平洋岸を進んでいます。その先触れの雨雲が四国や播州地方に大雨を降らして大きな被害が出ているとの報道が続いています。大阪も朝から雨模様で甲子園の高校野球も試合途中で中止になりました。この大雨の降っている時は空一面に厚い雲が覆っているので分かりにくいのですが、幾つもの入道雲(積乱雲)が通っているのです。それでも雲が少し途切れた時に和歌山方面の上空に発達した積乱雲が雲間に見えました。台風の勢力はさほどでもないのでもっぱら雨に注意です。大阪は今夜、明日は台風一過の快晴となるでしょうか。


台風と地震

今日の雲 2009.8.11 撮影:今駒清則

11日、大阪では何事もなく台風9号は過ぎましたが、静岡付近では震度6弱の大きな地震で被害が出ました。幸い台風の方はさほどでも無いようなのでダブルパンチは最小限で済んだようです。
 台風が来たときは空がダイナミックに変化するのでその意味では楽しみにしているのですが、今回はあまり変わったことが無く過ぎました。台風が通りすぎる時の夕方は見事な夕焼け雲になることが多いので、今までも強風で揺れる車内で待機し、夕焼けを待って撮影したことが何度かあります。


今年の夏空

入道雲 羅漢さんがいっぱい 2009.8.11 撮影:今駒清則

13日、今年の空模様はかなり変ですね。すっきりと晴れわたった夏空が少なく、夏らしい豪快な入道雲も雷さんも少なく、いつまでも梅雨のようなお天気です。立秋も過ぎお盆に入ったのにどうしたことでしょう。農作物にも影響が出始めました。エルニーニョ現象の復活、ともいわれていますが早く回復して欲しいものです。
 昨夜はペルセウス座大流星群が最もよく見られるのでカメラを向けていたのですが街中からでもあり、また雲が多かったこともあって残念ながら見ることもできませんでした。それで今夜も、と考えていましたが雨降り、なかなかままなりません。明日の夜は生駒山の送信鉄塔の背後から月が昇ります。晴れてくれると良いのですが。

 ブラウザーの「Safari」を Ver.3からVer.4にしたら調子が悪く、その後バーションアップが続いています。今のところVer.4にするのを避けるか、すでにVer.4にしているのならこまめにバージョンアップをしましょう。あまり不具合が続くようなら他のブラウザーをダウンロードしてみましょう。ここにブラウザー関係を掲載しています。


快適な日

生駒山からの月の出 2009.8.14 撮影:今駒清則

14日、今日は秋らしい?快晴。昼は空に羊雲、木陰は涼しい風が吹いてまことに快適でした。夜に生駒山からの月の出、山上の送信鉄塔をかすって昇りました。写真では右の灯が送信鉄塔です。非常にクリアな夜空で山の端でもクレーターが見えます。深夜は星空、ちょっと遅いのですがペルセウス座流星も念のため撮影中です。


終戦記念日

南の空のペルセウス座流星群の流星 2009.8.15 0:50 撮影:今駒清則

15日、昨夜は非常に珍しく大阪市内から星が見える夜空でしたのでペルセウス座流星群を撮影しました。あまり良い写真ではないのですがなんとか写すことができました。その夜空を見ていると午前3時過ぎの闇の中を大型の白い鳥が約20羽ほど雁行して西に飛んで行きました。鳥は鳥目ではないのですね。

雑草 2009.8.14 撮影:今駒清則

 今日は終戦記念日、第二次大戦による日本の戦没者は300万人を超えるそうです。追悼と平和を祈る日でした。テレビが戦時、戦後の記録映像や証言を伝えていて、その頃の暮らしを幾つか思い出しました。あの頃からすれば今は毎日が正月やお祭りのようなハレの日で、ここまで世の中が贅沢していて良いのかと考えさせられます。


月と金星が接近

月と金星が接近 2009.8.18 04:21 撮影:今駒清則

月の地球照と金星 2009.8.18 04:43 撮影:今駒清則

夜明けの月と金星 2009.8.18 05:10 撮影:今駒清則

18日、午前2時半の月の出、やや遅れて金星が生駒山に昇りました。地表近くは大気の揺らぎと街の灯があるため4時頃まで待って月と金星を撮影。月齢27なので細身のシャープな月と丸く輝く明けの明星でした。そして朝焼けにも負けないで輝いていましたが5時半の日の出とともに見えなくなりました。なお私が月と金星の接近を同様に撮影したのは2008年12月31日、月と木星と金星が並んだのは2008年12月1日でした。この「近況」のバックナンバーもご覧下さい。


総選挙始まる

雲 2009.8.18 撮影:今駒清則

雲 2009.8.18 撮影:今駒清則

19日、ここがこのところ空の写真続きということは私のデスクワークが続いているからですが、駅前なので入替り立ち替わり来る選挙のスピーカーの音に悩まされています。が大事なことなので我慢しましょう。
 それで「政権選択」とかの大合唱ですが大きく見れば自民党も民主党も大して変わりはありません。最も重要なことは実際の日本を動かしている官僚をどこまで政治家が制御できるのかということなのです。最も優秀な頭脳を持つ官僚たちですが、時局を読めずしかも機敏に動けない硬直化した官僚機構、実際にそぐわない「通達」なる「法律」を乱発したり、年金に代表される不祥事などなど問題が多いのです。これを自民党ではできないことが多くの国民にわかってきたから「政権交代」でもしてということなのでしょう。あめ玉やばらまきで誤魔化されるほど国民は甘くはありません。なお、近くの公営高層アパートのベランダには宗教政党のポスターが下からはろくに見えないのにもかかわらずいっぱい掲げられていたのですが、公示された昨日に一斉に無くなりました。この制御も怖いですね。
 この選挙に投入される税金は680億円とか、これを有権者数で割ると一人653円になります(国民一人あたりは532円)。これが妥当な税金かどうかは別にして私たちが意思表示できる機会がやってきました。熟慮した一票にしたいものです。


まだ空の写真が続きます

輝く地平 2009.8.21 16:47 撮影:今駒清則

21日、続いていたデジタルのデスクワークが一段落、一休みですがまだまだしなければならないのがあり、これからも続きます。今日は少し秋を感じる空の様子でしたが、午後に淡路島方面の広い範囲で地平付近だけがとても明るく輝いていました。上の写真は輝く部分をわかっていただくためにかなり写真の明るさを落としていますので、ごく薄い雲が暗い雲に見えますが実際は普通の明るい空です。なお上部の明るいのは太陽。右端が暗いのは少し厚い雨雲でさらに右の方に続いています。中央の輝く部分がどのような現象で何という名称なのか大阪管区気象台に問いあわせましたが「現在の現象が確認できない」とのことでしたが「雲の切れ間から射す光ではないか」とのアドバイスをいただきました。いろいろ考えましたが、数十キロ位の雲の切れ間から射す光が海上の水蒸気に屈折、散乱して光り輝いたのではないかと考えています。


大阪城 城灯りの景

大阪城本丸 大阪城 城灯りの景 2009.8.22 撮影:今駒清則

22日、ここ暫く撮影に出ていないので錆び止めのために大阪城で行われた「大阪城 城灯りの景」に夕方から出かけました。最近各地で催されている灯を楽しむイベントで、今日はカメラ1台での気楽な撮影です。お陰でろうそく会社はこのようなイベントで夏場が忙しくなりました。


 京都国立近代美術館で開催されている「生誕120年 野島康三展 ある写真家が見た日本近代」が明日23日に最終日となります。日本写真界に大きな足跡を残した野島康三のオリジナルプリント作品はこの京都国立近代美術館と渋谷区立松濤美術館に多くが収蔵されていて、この京都国立近代美術館展では野島の作品のほか、親交の厚かった富本憲吉の陶芸作品も豊富に展示されています。この後9月には松濤美術館で「生誕120年 野島康三 肖像の核心」が開催されます。展覧会図録は京都国立近代美術館は作品中心の図録、松濤美術館は「野島康三作品と資料集」として作品のほか「野島家アルバムと初期作品」「展覧会と出版 兜屋画堂を中心に」「新しい写真運動 『光画』時代の野島康三」「野々宮ビルをめぐって」「国画会と戦後」「野島康三関連写真と資料」「書簡集 野島康三宛書簡」と実に豊富な資料を収録していて野島研究には最適な資料集でもあります。ぜひご覧下さい。


雲・雲

飛行機雲 2009.8.23 撮影:今駒清則

23日、日曜日。朝から快晴、雲一つ無い青空なのですが高層には飛行機雲がいっぱい。写真はすべて飛行機雲が崩れ流されてできた雲です。何本の航跡なのかわかりませんが航路付近だけが川のようになっています。

夕焼け雲 2009.8.23 撮影:今駒清則

 夕方、見事な夕焼け、だんだんと秋が近づいて来たようです。
 昨日の「大阪城 城灯りの景」の写真で左上の光は何なのか、というお問合せを頂きました。これは「銀河」と名付けられたイベントで、懐中電灯に照らされて光るゴム風船を手に持って行進しているのを長時間露光で撮影してできた光跡です。現代風「提灯行列」と考えて頂ければ分かり易いかと思います。


雲・雲

独雲 2009.8.24 撮影:今駒清則

24日、今日も快晴、ぽっかりと浮かぶ積雲が次から次へやってきて、いろいろな形を見せてくれるのでついつい撮影が続きデスクワークが落着いてできません。

何かに見える雲 2009.8.24 撮影:今駒清則

 24日なので地蔵盆の子どもたちでも撮影しようと夕方から出かけたのですがどこもやっていません。考えれ見れば昨日が日曜日だったのでもう済んでしまったようです。地蔵盆は町内のお祀りですから24日でなくても都合の良い日に変えることは簡単なのでしょう。うっかりしていました。


雲・雲

雲の造形 その1 2009.8.25 撮影:今駒清則

雲の造形 その2 2009.8.25 撮影:今駒清則

25日、相変わらずのデスクワーク、さすがに首と肩と腕が凝ってきました。それでまたまた雲です。一つの雲がだんだんと形を変えていきます。楽しい撮影です。


「だまし絵」展始まる

26日、今日から兵庫県立美術館で「視覚の魔術 だまし絵」展が始まりました。サブタイトルは「アルチン・ボルトからマグリット、ダリ、エッシャーへ」となっていますが、それに現代美術を少々加え、写真では杉本博司、森村泰昌の作品が出品されています。もともと写真は「だまし絵」的な要素がありますから写真だけで展覧会を構成しても面白いのではないかと思いました。CGがリアリズムを追及し、写真や映像がデジタルになって相互が超接近し、コマーシャルの世界では普遍的に使われているのですが、意外に保守的な写真界ではこの分野はなかなか評価されません。「写真」を名乗るより「アート」として自由に展開したほうが良いのかもしれません。
 会場には私の好きなルネ・マグリットの作品が6点あり、画集では親しんできた作品ですが多くは実際に初めて見るものです。考えていたより大きな作品でした。かってフィレンツェのウフィツィ美術館でボッティチェッリの「 ヴィーナスの誕生」を眼にした時、宮殿の天井まである作品の大きさにびっくりしたことがあります。画集や図録からは想像できないものでした。
 会場は普段よりおしゃべりが多く賑やかでした。不思議な絵に謎解きができた、できないでついつい会話がはずむようです。マグリットの「夢」の作品の前ではご婦人づれが謎が解けず困り顔、実は影に陰影があるのですが気がつかれないようです。とても楽しい世界ですからお子様と一緒だと喜ばれる展覧会です。
 それで、という訳ではないのですが北斎の「凱風快晴赤富士」に合わせて富士山の写真をモデファイしてみました。

 
凱風快晴赤富士 北斎   1

さて、どれが正しいプロポーションの富士山でしょう?

富士山 (新幹線車窓) 撮影:今駒清則
 
2   3
 
4   5
 
6   7

 静岡県や山梨県の方はすぐに分かるでしょうが、他府県の方はどうでしょう。かたちとか色は案外象徴的に記憶しているものなので難しいのです。正解は明日にでも。


政権交代

九夜月 2009.8.28 撮影:今駒清則

28日、急な仕事でおおわらわです。セミの鳴声も止まり、暑さに慣れた身体には朝夕が時に寒く感じるようになりました。確実に秋が訪れてきたようです。
 総選挙でどうも政権交代は確実な様子で、新聞が久しぶりにその本領を発揮した世論誘導が成功しそうです。もちろんそのベースには今の自公政権の国民世論を無視した施策が行き詰まってきたからですが、その閉塞感から野党の民主党に交代を求めただけのことで、民主党の政策がすべて理解され支持されたからではないでしょう。前にも書いたように自民党も民主党もたいした変わりはないので、民主党政権で少し経てばかなりの破綻が出てきてその辺りは現政権と変わりはないことになると思います。
 それにしても自民党のホームページにある民主党攻撃の主張は自民党の本質がこんなものであったのかと改めてあきれるばかりです。なかでも「民主党には秘密の計画がある!!」「労働組合が日本を侵略する日」などに至ってはまるで三流週刊誌並で、大袈裟にいえば自民党の断末魔の叫びに聞こえてきます(このホームページは「歴史的」に見てアーカイブしておく価値があります)。自民・民主の兄弟喧嘩
(鳩山兄弟のことではありません)に付きあうことなく、私たちの生活と平和を保障する政党、候補者を選びたいものです。自民党もホームページで「変えるなら、ちゃんとした方向へ」と言っています。

 26日に掲載した富士山の正しいプロポーションは 5 です。どれにするか迷ったのではないでしょうか。実際と記憶とはよく違うものなのです。

(2009.9.1追記:自民党の民主党批判は自民党のホームページのトップページから「政策」の中の「政策パンフレット」へ移動しています)


奈良 日吉館

奈良 日吉館跡地 2009.8.29 撮影:今駒清則

奈良 ありし日の日吉館 2006.10.28 撮影:今駒清則

29日、午前中にとりあえず仕事を済ませてお昼から奈良へ、明日で終了する奈良国立博物館の「聖地寧波」展に出かけました。実は中国南方仏教にはあまり興味が無いのですが、鎌倉時代前後の日本仏教が中国から大きな影響を受けていますので勉強のつもりです。しかし大変に面白くて、結局閉館までじっくりと見ることになりました。

 奈良国立博物館の前にあった旅館・日吉館が解体されて更地になっていました。半世紀前の高校生の時、美術クラブの美術研修旅行で奈良を訪れこの日吉館に宿泊しました。その後大阪に住むようになったのでここを利用することは無かったのですが、よく前を通っていましたからなじんでいた風景でした。この美術研修旅行で見た奈良の仏教美術は私へ強い印象を与え、その後奈良をベースに仕事をする大きな転機となった想い出深い所です。それでその研修旅行の時と同じにJR奈良駅から大和路線に乗ることにしました。いつもは自動車なのですが、最近はできるだけ鉄道を利用するように心がけていて、奈良へは近鉄に乗るのが常です。そこで考えてみるとJR奈良駅から乗車するのはその研修旅行の時以来50年ぶりのことになります。当時は国鉄関西線と言い法隆寺まで行きました。ですから今日大阪まで乗車したのですからこの路線乗車はまったく初めての事になります。自動車ではこの路線沿いの道を良く通っていますので珍しい風景ではないのですが、電車から見る風景はまた格別のものでした。それにトンネルが3つ4つあるのも初めて知ったことで、ちょっとした旅行気分になったことでした。

 なお、日吉館については日吉館のおばちゃん・田村きよのさんの古希記念と感謝の気持ちから著された「奈良の宿・日吉館」太田博太郎編(1980年・講談社刋)があります。


民主政権

30日、日曜日。総選挙は民主党の躍進、自民党の大敗でまずは穏やかな政権移行になりました。これからの国政はいまよく見えませんが、自民党は当分休眠していただき、民主党と連立をする社民党、国民新党、及び野党共産党に頑張っていただいて生活と平和を大切にする政権にしていただきたいと思っています。
 例によってこの総選挙の投票締め切り直後の各社webニュース第一報の見出しです。歴史的なことなのでニュースページが消えてしまわないように1ページだけPDFでアーカイブしています。

20:00 投票締め切り

20:00 民主300議席超す勢い 鳩山政権誕生へ(朝日新聞)<PDF>

20:00 民主圧勝の勢い、自民歴史的大敗の公算…出口調査(読売新聞)<PDF>

20:01 政権交代が確実 共同通信社の出口調査(共同通信)<PDF>

20:01 民主・鳩山政権誕生へ 過半数獲得が確実(産経新聞)<PDF>

20:01 <衆院選>民主党が圧勝の勢い 投票を締め切り(毎日新聞)<PDF>

20:03 民主政権誕生へ=300議席超す勢い−自民惨敗、公明も苦戦・衆院選開票(時事通信)<PDF>

20:04 民主圧勝の勢い、政権交代へ 衆院選(日本経済新聞)<PDF>


台風に向かって

富士山(新幹線車窓) 2009.8.31 撮影:今駒清則

31日、早朝から東京へ、台風11号が八丈島付近へ接近とのことで、新幹線の遅延や運休を考慮して2時間の余裕をもってのことでしたが何事もなく東京到着。関西・中部地方は晴れ、所どころ曇りでしたが、富士川辺りから台風の影響で雨、富士山は激しく雲に覆われていました。強い雨の中を能楽写真家協会の研究会へ出席、デジタル写真について少し話をして懇談、台風は千葉方面に多少の影響があったようですがさほどのことはなく一安心、ただし寒波が来たような寒い気温でした。


7月 09年8月 9月