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近況 2007年4月 今駒清則


撮影:今駒清則

 4月になりました。いま満開の桜もあれば、蕾み固しもあります(写真は3月30日の大阪・南天満公園)。身の回りでもいろいろと変わる時期ですね。

 今日から奈良市写真美術館の名称が、入江泰吉記念奈良市写真美術館に変更になりました。入江先生の生前にあった記念館設立主旨にやっとそうような名称になり、薫陶を受けたものとしてはとても嬉しいことなのですが、美術館運営はならまち振興財団に移行することで、全国でも数少ない写真専用の美術館の独自性が薄まりはしないかと心配でもあります。写真美術館への各方面のご理解とご協力をお願いいたしたいとこころから願っています。 (2007.4.1)


撮影:今駒清則
 垂柳が色鮮やかになりました。春の北京では白い綿毛の柳絮りゅうじょ(柳綿りゅうめんとも)が雪のように舞い積もりましたが、ここ大阪では一向に見かけません。柳の種類が違うのか、雌雄が違うのか、詳しくはわかりませんが、漢詩では好まれて良く登場します。東京の皇居の壕が一面に白くなっていたのをタクシーに乗っていて見たことがありますが、あれは柳絮だったのでしょうか。杉や檜の花粉症ほどの悪さはしませんが、北京では掃除が大変だそうです。(2007.4.2)


撮影:今駒清則

 近隣の桜が満開で、少し冷たい風にヒラヒラと花びらが舞っています。

 兵庫県立美術館で、フランス国立ロダン美術館コレクション「ロダン―創造の秘密―白と黒の新しい世界―」展が開幕しました。(写真はロダン美術館代表、県知事、美術館長、読売新聞社らのテープカット)

 オーギュスト・ロダンのブロンズ(黒)と、石膏や大理石(白)の作品から、その発想と制作過程、さらにロダンが集めたローマ彫刻などのコレクションから、ロダンの作品に隠れたいろいろなことが推測できて、とても興味深い展覧会でした。

 さらにロダンが写真家に指示して撮影した作品の写真などの古写真も数多く展示されており、写真表現においてもロダンの美意識が表れていてこれは新しい発見でした。(2007.4.3)


撮影:今駒清則

 大阪造幣局の桜の通り抜けも始まり、大阪はいまどこも桜花満開です。

 今日も美術館。国立国際美術館「ベルギー王立美術館展」のオープニング。盛会でした。ブランドル絵画のブリューゲル、ルーベンス、ヴァン・ダイクなどに、私の好きなルネ・マグリットなど、16世紀から20世紀の絵画が出展されています。話題はブリューゲルの「イカロスの墜落」です。(写真は生駒山とマグリット!雲)

 同時に新収蔵の杉本博司「様々なる祖型」も披露。広大な展示空間に浮かぶ作品は写真としては贅沢極まりない展示。ぜひご一見を。(2007.4.6)


撮影:今駒清則

 小学校の体育館で地方選の投票をする時、体育館の床一面に桜の花びらが舞っていました。開け放してある出入り口から舞い込んできたのでしょう。

 は遠くから見るとさくら色ですが、近寄ってみると白いのです。子供の頃から不思議でした。色があるような、無いようなデリケートな色合いは写真や印刷で忠実に表すのはとても難しいのです。(2007.4.9)


撮影:今駒清則

 桜花が若葉へ、川には花筏が浮かんでいます。今年の桜はいつもよりきれいで、少し長持ちしました。花冷えが続いたせいでしょうか。

 「関西写真家の軌跡100年写真展」「水門会写真展」が近づき、打ち合わせ会議が続きました。両方とも連休中の開催です。どうぞお出かけ下さい。 (2007.4.14)


撮影:今駒清則

 パソコンのディスプレーを見つめ続ける仕事が多いので、休憩に遠くを眺めるようにしています。ついでにカメラを用意しておいて、大空に見えるものを片っ端から撮影をします。雲、太陽、月、鳥、飛行機、ヘリ。最近にまた日本飛行船ツェッペリンNTニューテクノロジーが来ました。以前は広告用でしたが、今度は「災害復旧協力中」と小さくゴンドラに書いてあるだけの白い巨大な物体で、音も無く頭上にヌーっと現れると一寸びっくりします。撮影時は船体左右にもあるプロペラは上を向いていました。10日に広島市出島から岸和田に飛来、撮影は11日大阪周辺を飛行した時の船首部分です。

 なお200mx300mの空き地があればこの飛行船が飛んできてくれるそうです!!(2007.4.15)


撮影:今駒清則

 すっかり季節が代わったようで、鳥たちの飛来が少なくなりました。エサ場が変わってきたのでしょうか。

 昨日15日の午後、西の空、太陽から離れた左側に「幻日」がクッキリと現れました。雲の氷晶に太陽光が屈折する現象で、さほど珍しいことではないのですが、かなり鮮やかなものでした。いま少しずつ制作している雲の作品には絶好の被写体です。雲の作品はいずれまとめてお目にかけたいと思います。  (2007.4.16)


撮影:今駒清則

 先日17日、阪神高速・松原線を走行中に黒煙が目の前に。高速道路西側の西成区太子の民家火災で数軒が焼失、怪我人1名ということでした。ここ数日、銃による殺傷事件が続いていて、異常気象だけでなく人心の乱れも気になります。

 教科書が改変された沖縄戦での集団自決と軍のかかわりについて、今日中継された衆院教育再生特別委員会での文科大臣の答弁には呆れ果てました。国政も少しずつ曲がっていくようです。憲法9条だけは曲げないようにしましょう。(2007.4.20)


撮影:今駒清則

初めての野鳥撮影

 シラサギがついこの先の河口に舞い降りたようだ。めったに飛んでこない鳥なので様子を見に行ってみる。河口はちょうど干潮で小さな干潟ができていて、そこに先ほど見たシラサギ(ダイサギ)がいた。周りをゆっくり見ると、アオサギ、コサギもいる。あれ、こんなに近くに野鳥がたくさんいるなんて考えても見なかった。さっそくレンズを向ける。最長250ミリだがちょっと遠くて鳥たちが小さくしか写らない。まあ、仕事じゃないからこれでも写してみるか、と座り込んで撮影してみる。いろいろな撮影をしてきたが野鳥だけの撮影は初めてだ。

 詳しくは「雑況」をご覧下さい。(2007.4.21)


撮影:今駒清則
 どこに行ってもハナミズキが満開ですね。暖かくなり一番良い季節です。
 またまた320GBの
ハードディスク(HD)を3個購入しました。追加の写真データ用と今までのあらゆるデータをまとめるためです。これで私のHDは幾つになったのでしょうか。もう20個は下らないと思います。80年代にはHD(SASI)は20MBで30万円もしました。今では320GBが2万円以下。約25年で1/250,000の価格になりました。世の中でこれほど低価格になったものは無いでしょう。
 データのバックアップはかなりマメにしていますのでこの25年間で失ったものは何一つありません。必ず複数に分散してHDに丸ごとバックアップしています。従って同じファイルが検索するとあちこちにイッパイ出てきます。そろそろ整理をしないと、という訳です。
 データ保存には、経験上全くと言って良い程故障が無いHDが一番安全でした。不安定なのはMO、むろん使っていますが不明なのはCD-R、DVD-Rです。このあたりは環境によって個人差があると思いますが、またいずれ詳しく書きたいと思っています。(2007.4.26)


撮影:今駒清則

 受賞おめでとうございます。

 和歌山の株式会社島精機製作所と住友金属工業株式会社が日本版のノーベル賞とも言われる「大河内記念生産特賞」を受賞されました。島精機さんは「無縫製コンピュータ横編機およびデザインシステムを活用したニット製品の高度生産方式の開発」の業績です。コンピュータデザインシステムと無縫製コンピュータ横編機では日本及び世界の市場占有率の90%を獲得。ニットウエアをパーツで縫い合わせなくても、この横編み機からコンピュータの指示通りの自在なデザインで、その場で着用できるほど一体となったウエアができ上がってくるところは感動します。そのデザインシステムは1980年代から高速で優秀な画像処理装置として独立して「ハイパーペイント」して市販され、製品デザインだけでなく写真・印刷分野の画像処理分野では垂涎の的のコンピュータでした。私も昔からそのユーザーでしたから、和歌山市の本社でのオペレーション研修で二回合宿しました。その時に知った社風や社内の環境、従業員の方々のマナーなどは他ではなかなか見られない素晴らしいものでした。社長の島正博氏個人は1979年に「大河内記念技術賞」を受賞されていますが、企業としては初めてです。(写真は私が1980年代にルネ・マグリット風に時間が交錯する写真をハイパーペイントで実験制作していたことを思い出して、拙いけれど当時のように再現してみたものです)

 また近くの写真家の方では、高野山と宗教を撮り続ける永坂嘉光氏が日本写真協会作家賞を、ビジュアルアーツ大阪の百々俊二氏が日本写真芸術学会芸術賞を受賞されます。(2007.4.28)


撮影:今駒清則

 連休に入りましたが、なかなか積もった仕事から離れられません。終日デジタルワークです。例のように休憩がてらベランダから鳥や空を撮影してます。今日はさほどクリアーではなかったのですが、雲ひとつ無い青空が一日中続きました。

 写真は今日見た高度約1万メートルを行き交う旅客機です(上は東行き、下は西行き。合成写真ではありません、念のため)。いずれも関西空港の上空を通過します。連休で増発しているのでしょうか、今日は飛行機がよく飛んでいました。

 関西空港へ北側から着陸する飛行機は、西から大阪市を目指して来て、我が家がら5キロほどの海上で右折(?)して海岸沿いに南下し関西空港に着陸します。多分神戸、大阪、泉南の街並がよく見えることだろうと思います。(私が利用した時はなぜかすべてが反対の南方からの着陸でしたので、徳島、淡路・鳴門を見ての関西空港着陸でした。)

 まれに決まった航路からかなり外れたり、低空で飛んでくる大型機があり、大丈夫か?と見守ることがありますが、しかし当然管制下にあって、なにか他の航空機とのかねあいから管制官が指示していることでしょうから心配することはないのですが、この付近は関西空港、大阪空港、神戸空港と航路が交錯していますので管制も大変だろうと思います。(2007.4.29)


3月 07年4月 5月