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近況 2010年6月


6月1日

庭の一角 2010.5.23 (携帯電話カメラ) 撮影:今駒清則

6月1日。今日は「写真の日」です。写真関係では知られていますが、世間での認知度は今一つのようです。何しろ6月1日は「衣更」の日で、「気象記念日」という強敵がいるからです。マスコミも「衣更」や「気象記念日」は報じても「写真の日」として話題にしたところは無いようなので、ここで「6月1日は写真の日」と叫んでおきましょう。
 6月1日を記念日としているのを探してみると随分沢山ありました。以下に説明抜きで列挙しておきます。

「衣更」「気象記念日」「写真の日」「真珠の日」「人権擁護委員の日」「氷の日」「万国郵便連合再加盟記念日」「NHK国際放送記念日」「電波の日」「ねじの日」「チーズの日」「TUBEの日」「チューインガムの日」「バッジの日」「梅の日」「麦茶の日」「防災用品点検の日」「スーパーマンの日」「自治権記念日(ケニア)」「独立記念日(サモア)」「六一国際児童節(中華人民共和国)」 (「こよみのページ」から転載)

 かなりの数の記念日の日です。中でも「チーズの日」の解説は「6月1日が『写真の日』であることから、写真をとる時のかけ声『はいチーズ』にかけて制定された。11月11日のチーズの日とは無関係。」(「こよみのページ」から転載)とあります。それで何か記念行事でもしているのでしょうか。


EOS MOVIE とギャラリー巡り

 CANON FULL HD MOVEMENT2010のデモ キヤノンホールS 2010.6.4 撮影:今駒清則

4日。一昨年のキヤノン EOS 5D MarkII 発売直後からアメリカの広告関係がこのDSLR(Digital Single Lens Reflex camera)でHD動画を制作するようになり、それが日本へ及び最近では現場でよく見るようになりました。ビデオカメラとしてはカメラの操作性がとても悪いにもかかわらず、今までのムービーカメラでは得られない画質が得られたためです。EOSの豊富な大口径レンズ群がもたらすシャロー(被写界深度が浅い)な画像、高感度な大きいセンサーがもたらした映像が魅力だったからです。このブレイクはメーカーもまったく予想外のことであったようですが、早速「EOS MOVIE」として対応し制作したテレビ放映やフェアーを催しています。
 品川のキヤノン S タワー 3階 キヤノンホール Sで「キヤノン プロフェッショナルムービー体感会2010」があり動向を知るためちょっと覗いてみました。開催趣旨は
「業務用デジタルビデオカメラXシリーズ、EOS MOVIE、放送用レンズという、キヤノンの最先端フルHDテクノロジー。その業務用ムービー機材のすべてが集う「キヤノン プロフェッショナルムービー体感会2010」を開催いたします。製品の展示や撮影体験デモンストレーション、スペシャルセミナーなど、映像の最先端が体感できるイベントが充実。最新の業務用デジタルビデオカメラXシリーズもいち早く体感できます。」とあります。大阪でもこの6月22日(火)に同じく開催されるのですが、大阪では多分協賛出展するムービー関連機材社が少ないのではないかと思われたからです。会場でのセミナーは両方とも開催されますが内容は異なっています。時間の関係で聴講することはできませんでしたがこれは大阪のことにしましょう。
 その出展ビデオ関連システムはデジタル編集システム、撮影関連機材でしたが、スチルの世界ではスタジオ以外まず使うことが無いマットボックスや、最近流行の動きながら撮影してもスムースな映像が得られるカメラスタビライザー、フォローフォーカスシステムなどかなりDSLR用の道具もありました(専門用語はこれが分るビデオNarTubeをご覧下さい)。このあたりの具体的な機材はとりあえずGIN-ICHIの「デジタル一眼ムービー機材
(また新しい用語ができましたね)を見ていただくとして、今後の写真と映像の相互関係、特にiPadの発売でこの関係は各メディア間で交錯してさらなる展開が楽しみです。

 この後キヤノンギャラリーS で開催中の「与田弘志写真展:Something In The Air」と、オープンギャラリーの「日本野鳥の会写真展:野鳥が誘う生物多様性の世界」を見て東京都写真美術館へ。目的は「侍と私 ポートレイトが語る初期写真」のオリジナル古写真。幕末の歴史的有名人の肖像写真と、当時のあらゆる写真技法が大量に同時に見られることで期待していたものです。小さい原板やプリントを一点一点ゆっくり見ていたので次の予定までに見終われず半分ほどで退出。(この項、後日に記事追加予定です)


2010 JPS展 東京都写真美術館

2010JPS展 東京都写真美術館 2010.6.5 撮影:今駒清則

5日。雷の鳴った昨夜に続いて不安定なお天気なので、江戸・東京カメラ散歩は中止することにして東京都写真美術館へ。開催中の「JPS展」の会員部門「プロフェッショナルの世界」へは私の阪神大震災定点観測写真「翻弄された街」の作品5点を出品しています。公募部門は入賞・入選者283人の作品、総数493点が展示されていて、一気に見るのは大変な量です。しかし作品の質が良いのでそれもあまり苦になりません。
 同時開催の「
古屋誠一展 メモワール 愛の復讐、共に離れて……」と、「侍と私 ポートレイトが語る初期写真」を昨日に続いて鑑賞。(この項、後日に記事追加予定です)

 

三河路の麦秋

三河路の麦秋 2010.6.5 (新幹線車窓) 撮影:今駒清則

 お天気は回復したようなのですが、急用もあり帰阪。帰りの新幹線の車中も車窓撮影。田畑はどこも田植と麦秋。初夏らしい風景になりました。


大和街道(古堤街道) 5 京橋駅付近

京橋駅付近の大和街道(古堤街道) 2010.6.7 撮影:今駒清則

7日。JR京橋駅北口から京阪京橋駅へ向かうと左手に階段があります。この階段はなんでしょうか?
 この階段を上がったところにある通りは大和街道(古堤街道)です。この街道は今は埋め建てられて道路になっている旧鯰江川の堤(土手)の上を通っていますので、この段差はその堤へ上がるための階段なのです。ここはかなりの通行があるところなのですが、その内の何人がこのことを知っているのでしょうか。

京橋駅付近の大和街道(古堤街道) 2010.6.7 撮影:今駒清則

 階段を上がって右(南)を見ると通りの大和街道(古堤街道)が高く、右の京阪京橋駅がある京阪モールが低くなっていて街道が鯰江川の堤を通っていることがよく分ります。次の衛星写真地図でもご覧下さい。

鯰江川堤の名残の石段 Google Map


より大きな地図で 京街道・大和街道 を表示


梅雨間近

竹林 2010.6.7 撮影:今駒清則

9日。ちょっと前までタケノコだったのがもう一人前のタケになっています。驚異的な成長なのですね。いまは良いお天気が続いていますが来週あたりから梅雨にかかるとか。季節の移り変りが早く感じます。


花丸

花丸 2010.6.10 撮影:今駒清則

10日、刈り込みをしてあるようですが花のお団子、いや花丸の文様に見えました。


水無月の伊吹山

近江路 伊吹山(新幹線車窓) 2010.6.11 撮影:今駒清則

11日。最近の新幹線「のぞみ」の窓が洗車機で洗ったままになっているようで、ガラス窓に汚れた水の筋が無数についていて車窓撮影にはどうも向きません。それで良いお天気で撮影したい時は自由席で窓を選んで座るようにしています。
 近江路を走ると田植の済んだ水田や、色づいた麦畑の向こうに名山・伊吹山がよく見えます。


夕方の東京スカイツリー

東京スカイツリー 2010.6.11 撮影:今駒清則

11日。墨田区押上に建設中の東京スカイツリーがかなりの高さになりました。夕方の六本木・森タワーからは霞が関、丸ノ内のビル群の向こうでその高さを誇っていました。


六本木クロッシング2010展とCCライセンス

六本木クロッシング2010展 志賀理江子作品 2010.6.11 撮影:今駒清則

六本木クロッシング2010展 高嶺格「Baby Insa-dong」 2010.6.11 撮影:今駒清則

11日。東京・森美術館で開催している「六本木クロッシング2010展:芸術は可能か? 明日に挑む日本のアート(7月4日まで開催)のテーマと趣旨に魅かれて見てきました。その趣旨は

 「日本のアートシーンの"明日"を見渡すべく、多様なジャンルのアーティストやクリエイターを紹介する「六本木クロッシング」。第3回となる本展では「芸術は可能か?」?という古くて新しい問いを出発点に、エネルギーに溢れ、力強く明日に挑む日本のアートの"今"をご覧いただきます。長いキャリアを持つアーティストから若手注目株までの20組による、写真、彫刻、インスタレーション、映像、グラフィティ・アート、パフォーマンスなど全く違う作品同士が互いに刺激し合い、「交差(クロッシング)」します。
 展覧会では、現代社会の中のさまざまな問題を描くアート、他社との協働やジャンル横断により新たな可能性を見せるプロジェクト、私たちの日常があるストリートを舞台とする創作活動、そして新しい美学の誕生を予感される新世代の表現など、3人のキュレーターによって選ばれた数多くの最新作や話題作を紹介します。
 社会・経済が不安定で将来が見えにくくなっている今こそ、アートの本質や可能性についてもう一度考える良いチャンス。「六本木クロッシング2010展」だからこそ見えてくる発見、驚きや感動、次世代を切り開く創造力(クリエイティビティ)をぜひ実感してください。」

 六本木ヒルズ森タワーの53階は展望台のあるフロアで、森美術館と森アーツセンターギャラリーが並んでいます。ギャラリーの方は「ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち(6月20日まで)を開催中ですがパスして森美術館へ。
 内容はさまざまなジャンルが特に「クロッシング」しているわけでもなく、展示は仕切られて並列された展示が多く、またこれらの作家を選んだ基順が私にはよく分りませんでした。内容的には趣旨にあるほど未来的でもなく、現代美術を良く見ている人にはこれだけではものたらない展覧会ではないでしょうか。もっと新人の発掘を期待したいものです。事前にこの展覧会のホームページで展示作品内容を調べたのですが紹介が不十分で、分らないまま鑑賞したのですが結果、写真と映像が多かったのはうれしいことでした。写真は志賀理江子、高嶺格、横溝静、米田知子、以前東京都写真美術館の「オン・ユア・ボディ」で展示された作家たちが多く、それに映像で展示した森村泰昌。私が気に入ったのは写真を時系列で並べた高嶺格「Baby Insa - dong」、映像の八幡亜樹「ミチコ教会」、ダムタイプ「S/N」。珍しく展示の作品を掲載しますが、会場は一部の作品を除いて写真撮影ができ公開できるからです。そればかりか「六本木クロッシング2010展 投稿ページ」に投稿を促すようにもなっています。撮影と公開にあたっては

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 この投稿写真の評価はさておき、これらの写真について「クリエイティブ・コモンズ = CCライセンス」がありました。このCCライセンスは現在の著作権の権利行使が原則イエスかノーだけであるのを、多様なメディアにオープンに対応できる著作権にしようとするするもので興味深い社会実験です。詳しくはクリエイティブ・コモンズ・ジャパンのホームページ、及び同CCライセンスとはをご覧下さい。


野 道

野道 2010.6.13 撮影:今駒清則

13日、日曜日。小雨が降り出した野道に草花がいっぱい。どこも舗装されてしまった道ばかりなので、久しぶりに土の感触を楽しみながら夕方の野道を歩きました。


雲間の十三夜月

十三夜月 2010.6.24 撮影:今駒清則

24日。梅雨に入って毎日雨模様で農作物にはうれしい毎日です。今日の日中は晴れたのですが夕方から雲が多くなり、十三夜の月も見えたり隠れたりです。

 満月の26日には部分月食が月の出から見られるのですが、このお天気模様ではどうなるでしょうか。月食の最大時は半分くらいに欠けるのと、月が上るのと日没と欠け始めが近い時刻なのが26日の月食です。ただこの様子は地域で違いますから簡単に月出時刻、日没時刻、月食の欠け始め時刻、最大時刻、終りの時刻を書き出してみます。

東京  月出 18:58  日没 19:01  月食の始め 19:16  月食の最大 20:38  月食の終り 22:00
名古屋 月出 19:08  日没 19:11  月食の始め 19:16  月食の最大 20:38  月食の終り 22:00
大阪  月出 19:12  日没 19:15  月食の始め 19:16  月食の最大 20:38  月食の終り 22:00
広島  月食の始め 19:16  月出 19:24  日没 19:26  月食の最大 20:38  月食の終り 22:00
福岡  月食の始め 19:16  月出 19:30  日没 19:32  月食の最大 20:38  月食の終り 22:00

 これから中国・四国以南では、わずかに欠けた状態の月が上る(月出帯食)ことが分ります。ただ大阪では月が上るのは生駒山からですから、実際の月出は上の時刻より数分遅い時刻で月出になります。多分欠け始めとほぼ同時刻ぐらいではないでしょうか。晴れてくれると良いのですが。


三角の構成 夜空

夜の光 2007.05.27 撮影:今駒清則

26日。期待していた満月の月食は終日の降雨で残念なことに見えませんでした。撮影の用意をして少しでも雲間から見えればとスタンバイしていたのですが。皮肉なことに月食が終わってしまった23時ごろに少しの間だけぼんやりとした月が見えました。写真の撮影とはこんなもので、次の12月21日の皆既日食に期待しましょう。
 この一週間は夏至で太陽が最も北側から上り、私の所からはちょうど生駒山山上の送信鉄塔付近から上がるので毎朝5時前に撮影の用意をしていたのですが、これも梅雨の長雨で一度も日の出は見られませんでした。執着するならば撮影場所を移動すればいつでも撮影できることなのですが。
 写真は以前に撮影しておいた夜空、遊興施設から発射される回転ビームです。これも気象状況によって見えたり見えなかったりします。


5月 2010年6月 7月