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7月2日。空海と高野山、その宗教空間を長年追い続けている永坂嘉光氏の写真展が、その高野山への道筋にある堺市立東文化会館で31日まで開催されています。南海高野線北野田駅から歩道橋を歩いて一直線で写真展会場に着く便利さです。作品は高野山に密着した永坂氏ならではのもの、厳しい自然の中の霊地を活写しています。
8日。今日梅雨が明けたと気象庁(梅雨明けのお知らせ PDF)。例年より相当早い梅雨明けですが、5月26日の梅雨入りから降った雨は例年の1.6倍。良く降った梅雨でした。写真は今朝の大池(勝間田池)(衛星写真地図)からの薬師寺。久しぶりの日の出です。右側の東塔は110年ぶりの解体修理に入るため近日に覆屋で隠されて見えなくなります。再び姿を現すのは10年後とか。
10日、日曜日。暑い日、薬師寺を再び訪れました。先月6月25日に東塔解体修理工事の着工法要が営まれ、いよいよ東塔が長い間姿を隠してしまいます。多分これで見納めになると思うのでゆっくりと周辺も散策しました。
高校時代の美術研修旅行で初めて目にしてから50年余り、何度も何度も見ているのですが、やはり世界で最も美しい木塔です。
塔身のシルエットも美しいのですが、火焔型の水煙にデザインされた飛天は唐から飛来したかと思う優れた造形。天平の息吹を感じます。肉眼ではさだかに見えませんがレンズは細部も写し出してくれました。
15日、大池からは夕陽に赤く照らされた薬師寺の双塔が良く見えます。東塔(写真右)は天平の塔ですが、西塔(写真左)は1981(昭和56)年に復元再建されたもの。それ以前は西塔心礎の礎石を見ることができましたが今は見られません。
19時過ぎ、高嶺山(衛星写真地図)付近から満月が昇りました。
その頃から薬師寺に照明が入り双塔が鮮やかに浮き上がって見えます。
17日、日曜日。三連休の中日で快晴の京都は祇園祭で賑わったようです。テレビ中継があったので久しぶりに山鉾の巡行をゆっくり見ました。そこで40年前に取材した時の写真を掲載します。御池通りを巡行する鶏鉾、後方は「柊屋」です。今の京都は町家がどんどん建て替わり、ビルやマンションで埋め尽くされようとしていますが、この一角は今も京都らしい風情を残しています。
16世紀ベルギー製タペストリーの見送りで知られる鶏鉾は、室町通り四条下るの鶏鉾町(衛星写真地図)にあり、13日からの宵山でゆっくり見られます。今は鉾がビル街の中で埋没している状況ですが、写真の1971年では町家の中で輝いています。なお衛星写真地図 Google Mapの航空写真を拡大し、「ムーンバット(株)本社」前の道路を見ると、宵山の時の鶏鉾の位置が印されているのがわかります。
17日、日曜日。夜、淡路島方面に輝きがあり超望遠レンズで見ると花火です。検索して調べてみると淡路市夏まつりの花火大会。場所は淡路夢舞台の国営明石海峡公園(衛星写真地図)。大阪からは海を隔てて50Km以上離れているし、あいにく花火会場の所は手前のビルがかかって肝心の海が見えず、気温も高いので大気がゆらいでいる上、霞んでいて、これを撮影するほどのこともないのですが、大阪からもなんとか見えました、という報告の写真です。
神戸か、もう少し西寄りの所から撮影すれば海上の花火大会なので絵になるのかもしれません。それでも今年初めての花火、音も聞えず肉眼では幽かな幽かな花火大会でした。
19日。強い台風の6号が西日本に接近。久しぶりの台風です。前ぶれの強い風が吹いたのですが、その後は小雨で過ぎています。金剛山、葛城山の頂は雨雲で隠れていますが、二上山は時々雲がかかる程度。徐々に台風が接近しているので要注意です。
20日。台風6号はその大きさに比べて被害が少なかったようで、大阪でもさほどのこともなく過ぎました。台風の時は空模様がダイナミックに変化するので雲の写真が撮りやすいのですが、それもさほどのこともなくあまり撮影しませんでした。夕刻に少し夕焼け、生駒山が紅く映えていました。
23日。兵庫県芦屋市の芦屋市総合公園潮芦屋ビーチで行われた あしや花火(芦屋サマーカーニバル花火大会)もかなり霞んでいたのですが海を隔てた大阪から何とか見えました。超望遠レンズで強力な画像処理による写真です。
27日。近くにある小公園のセミたちの鳴声が朝早くからうるさいのですが如何ともできません。そこで今年の様子はどうかとカメラ散歩。抜け殻がいっぱいありました。
樹にはクマゼミの集団。うるさいわけです。大阪の街中はクマゼミ一辺倒。東京のように鳴声のバリエーションがありません。
例年より少し小型です。気候不順だったせいでしょうか。
30日。岸和田の阪南港(衛星写真地図)から打上げられる岸和田港まつりの花火を高石コンビナート(堺泉北臨海工業地帯)越しに見ています。コンビナート辺りは熱気や排ガスで煙っていてその向こうの花火がゆらいで見えます。このコンビナートも熱狂的な「工場萌え」写真マニアが集まる夜景スポットです。
31日、日曜日。堺市大浜公園(衛星写真地図)の大魚夜市に大変な人出です。往古、堺の浜は遠浅の砂浜が続き、その浜で獲れたての魚の魚市がひらかれていた伝統を伝えるものです。会場では新鮮な魚がとびきり安く手に入れられ、いろいろなイベントが催されていますが最後は旧堺港から打上げられる花火です。花火の数はさほど多くありませんがごく間近で打上げられます。そのため花火だけを撮るのには良い会場です。
生前に国画会のことでよくお会いした写真家・田中幸太郎氏の写真集に「夢千夜」があり氏の晩年の作品集です。カメラを動かしながら花火をスローシャッターで写した印象深い作品が収められています。その技法を頂いて写してみたものです。 |
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