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近況 2011年8月


生駒山の花火 2011


大阪市内から見た生駒山上遊園地の花火 2011.8.4 撮影:今駒清則

4日。今年も生駒山の花火が始まりました。生駒山衛星写真地図の山上にある生駒山上遊園地では8月の4日・5日・18日・19日・25日・26日に20時から約10分間ですが花火ショーがあり、これが大阪や奈良から見えます。と言っても遠いため肉眼では何か赤い光が・・・という程度ですが、超望遠レンズでは掲載の写真の通りです。今日は視界がクリアだったので右の放送送信鉄塔も良く写りました。


 

雨の日


生駒山にかかる雨雲 2011.8.5 撮影:今駒清則

5日。太平洋上の熱帯低気圧のせいか時々風の強い豪雨。久しぶりに雷鳴も聞えましたが稲妻は見えず、蒸し暑い日でした。


 

平和への祈り 2011 広島原爆忌


アーカイブ 広島 平和記念公園 1958年 撮影:今駒清則
原爆死没者慰霊碑の覆い屋根はこの時コンクリート造りでしたが1985年に御影石で造り替えられた。

6日。広島原爆の日です。平和記念公園で「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」が行われ、慰霊の黙祷の後、松井一実広島市長の「平和宣言」が読み上げられました。

2011 平和宣言

 福島第1原子力発電所事故で放射線の恐怖に再びさらされているこの時期、世界へ強力に発信する「平和宣言」で原子力発電所について触れましたが、エネルギー政策転換を政府に求めただけで「脱原発」には踏み込みませんでした。究極の場合未だ人間が制御できない物質であるのに、騙し騙し利用しているとしか思えない核利用は人間の傲慢さからきているもので、素直に核利用の全てを廃止すべきであろうと考えます。


 

なにわ淀川花火大会 2011


虹が立った 2011.8.6 撮影:今駒清則

6日。朝から入道雲がモクモクとあちこちに出ています。夕刻突然に大きな虹が東の空に立ちました。雨は降っていないのですが風に乗ってどこかから運ばれてきた雨が拡散しているのでしょう。久しぶりに鮮やかな虹でした。


大阪 なにわ淀川花火大会 2011 2011.8.6 撮影:今駒清則

 夜は淀川で打上げられる「なにわ淀川花火大会」の花火が大阪市街の向こうに見えました。平成元年に始めたことから「平成淀川花火大会」と言っていましたが最近変えたのでしょう。大阪では「PL花火大会」に次いで大掛かりな花火大会で、以前は淀川河川敷の観覧席で取材したのですが、この頃は帰りの際の殺人的な混雑に出かけるのを躊躇しています。しかし観覧席では花火が頭に降り注ぐかと思える迫力ですので花火の音と共に堪能します。この日同時刻に神戸の「みなとこうべ海上花火大会」もあり、また堺市辺り?でも花火が上っていました。夏たけなわです。


 

平和への祈り 2011 長崎原爆忌


長崎 平和公園の平和祈念像 2000年 撮影:今駒清則

9日。66年目の長崎原爆忌。小雨の中の平和公園で始まった被爆66周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典をいつものようにテレビ中継で視聴。黙祷。今年の長崎市の平和宣言は先の広島市よりも一歩踏み込んだ核廃絶を願う良いアピールでした。

長崎市平和宣言 2011

 その一部をお借りします。全文は「平和宣言」をご覧下さい。

 (前略)「ノーモア・ヒバクシャ」を訴えてきた被爆国の私たちが、どうして再び放射線の恐怖に脅えることになってしまったのでしょうか。
 自然への畏れを忘れていなかったか、人間の制御力を過信していなかったか、未来への責任から目をそらしていなかったか……、私たちはこれからどんな社会をつくろうとしているのか、根底から議論をし、選択をする時がきています。
  たとえ長期間を要するとしても、より安全なエネルギーを基盤にする社会への転換を図るために、原子力にかわる再生可能エネルギーの開発を進めることが必要です。

 福島の原発事故が起きるまで、多くの人たちが原子力発電所の安全神話をいつのまにか信じていました。
 世界に2万発以上ある核兵器はどうでしょうか。
 核兵器の抑止力により世界は安全だと信じていないでしょうか。核兵器が使われることはないと思い込んでいないでしょうか。1か所の原発の事故による放射線が社会にこれほど大きな混乱をひきおこしている今、核兵器で人びとを攻撃することが、いかに非人道的なことか、私たちははっきりと理解できるはずです。
  世界の皆さん、考えてみてください。私たちが暮らす都市の上空でヒロシマ・ナガサキの数百倍も強大になった核兵器が炸裂する恐ろしさを。
 人もモノも溶かしてしまうほどの強烈な熱線。建物をも吹き飛ばし押しつぶす凄まじい爆風。廃墟には数え切れないほどの黒焦げの死体が散乱するでしょう。生死のさかいでさまよう人々。傷を負った人々。生存者がいたとしても、強い放射能のために助けに行くこともできません。放射性物質は風に乗り、遠くへ運ばれ、地球は広く汚染されます。そして数十年にもわたり後障害に苦しむ人々を生むことになります。
 そんな苦しみを未来の人たちに経験させることは絶対にできません。核兵器はいらない。核兵器を人類が保有する理由はなにもありません。 (後略)

  宣言はこの後、アメリカ政府へ、また核保有国へ、日本政府へと「核兵器のない世界」の実現を求め、放射線による被爆実態を知らしめるための「小さな展覧会」を開催するようアピール。さらに東日本大震災と福島第1原子力発電所事故による被災者への復興の励まし、原爆と大震災の犠牲者を弔い、「核兵器廃絶」を訴えていく決意が述べられているものでした。

 また菅首相は「我が国のエネルギー政策について、白紙からの見直しを進めている」とし、「原発に依存しない社会を目指す」と広島市平和記念式典と同様に核エネルギーに対する政府の表明をしています。その通りこれらが一刻も早く実現できるよう願うばかりです。


長崎 被爆した浦上天主堂の天使像 2000年 撮影:今駒清則

 爆心に近かった浦上天主堂は原爆によって壊滅的に破壊されましたが、1959年に再建され、その後改築し現在に至ります。天主堂への道筋には天主堂に飾られていた聖人や天使の像が、熱線で焼かれ落下して傷んだ姿のまま並べられていて原爆の被害を今に伝えています。


 

猛暑日が続きます


いわし雲と宵月 2011.8.11 撮影:今駒清則

11日。東日本大震災からはや5ヶ月目。お盆も近づいたのになかなか復興の兆しがないとメディアがさまざまに伝えています。肝心の国会は大震災以来被災地そっちのけで政権争いと足の引っ張り合い。いったいこの国のアタマはどうなってるのでしょう。手足となる国民の智慧と努力と忍耐でなんとかなっているのですが、これでは堪りません。今の国会議員の動きをよく見極めて次の選挙で議員の「仕分け」をしましょう。

 全国で猛暑日、我が室内でも32度が続いています。冷風が嫌いなのでエアコンは今年も使いません。扇風機と窓からの風で過しています。空にはあちこちに入道雲が出ていますが、それでも立秋も過ぎたことなので時々いわし雲が広がるようになりました。しばらくはまだ暑いでしょうがもう少しすれば涼しくなるばかりです。

 明日からペルセウス座流星群が極大になります。涼みがてら流れ星を探したらいかがでしょう。詳しくは国立天文台をご覧下さい。


 

お盆の満月


お盆の満月 2011.8.14 撮影:今駒清則

14日、日曜日。お盆休みで行楽地やターミナル付近は賑やかだったでしょうが住宅地はいつもより静かです。このところの猛暑もあり出歩くのを控えているのでしょうか。室内温度が33度になると涼しい風が欲しくなりますが、31度なら何事もなく過せます。たった1度、2度の差でこうも違うのかと改めて思ったことでした。

 一昨日からペルセウス座流星群の撮影準備していて、夜に時々撮影しているのですが、雲が多く星が余り見えません。街中の明りもあり満月なので肉眼でも一つも確認できないでいます。

 そういえばお盆はいつも満月です。旧暦の1日が新月、15日が満月ですから旧暦7月15日のお盆は満月になるわけです。というよりも満月の時だからご先祖さまを迎えて供養をするようになったのでしょう。翌16日の盆踊りも明るい月明かりのもとで踊り過すというのが昔の人の暮らしだったようです。今年は不幸なことに東日本大震災で多くの方々が初盆を迎えることになりました。どうぞ御霊の安らかならんことを祈らずにはおれません。


 

ペルセウス座流星群 2011


東の空に流星 ペルセウス座流星群 2011.8.15 03:49 撮影:今駒清則

15日。夏の夜空のビッグイベント、ペルセウス座流星群。3大流星群の一つで、お盆の頃に極大となってペルセウス座の方から降り注ぐのですが、今夏は雲の多い日が続き、満月と重なったためになかなか見えませんでした。それでも昨夜、月が南へ行き、少しクリアになった東の空をベランダから5時間ほど撮影しましたが、大きな雲がかかる直前の3時49分、やっと大きな流星をとらえることができました。大都市の街明りの中でなかなか星も見えにくい条件ですから今夏はこれでよしとしましょう。


 

秋雨前線


雨上がりの生駒山 2011.8.19 撮影:今駒清則

19日。朝から雨模様。甲子園の高校野球も一時中止。近畿地方でまとまった雨が降ったのは2週間ぶりとか。割に早く雨が上がってちょっとホッとした気分でしたが、関東地方ではこの秋雨前線の影響で新幹線が止まったり浸水したりの災害が発生。それに福島県沖でM6.8の地震も発生し津波注意報も出て大変だったようです。何となく落着かない日本列島です。


 

堺市の地蔵盆 2011


堺の地蔵盆 各町内に提灯の明りが灯る 2011.8.23 撮影:今駒清則

23日。関西では今日23日と明日が地蔵盆です。今年はお線香の香りがどこからともなく漂ってきて、お寺と街中のお地蔵さまが多い堺を歩いてみました。夜になると写真のように地蔵盆の明りが通りのあちこちに見えて、各町内ごとにお祀りしているのが一目でわかる所もあります。


堺の地蔵盆 お地蔵さまを囲んで 2011.8.23 撮影:今駒清則

 晩ご飯が終わった頃に町内の人びとや子どもたちがお地蔵さまに集まってきて、お参りした子どもたちへはくじ引きでお菓子やおもちゃが振る舞われます。子どもたちの夏の楽しみの一つです。


堺の地蔵盆 ご詠歌をあげる 2011.8.23 撮影:今駒清則

 ここではお地蔵さま(写真右端)を小さなお堂からお出ししてお祀りし、ご詠歌をあげていました。


堺の地蔵盆 お供え 2011.8.23 撮影:今駒清則

 子どもを守るというお地蔵さまですから、小さなお地蔵さまでもこころを込めて沢山のお供えをします。子どもが産まれた家では子どもの名前を書いた提灯を掲げる所もあります。

 幾つかの寺院も廻ってみましたが、ご本尊がお地蔵さまでも、境内にお地蔵さまがおられても地蔵盆をしているお寺はごくわずかのようです。それでも別院近くの十輪院では境内のお地蔵さまへの参詣者にはお菓子やお茶が振舞われていましたが、ほかではあっても提灯を掲げる程度です。地蔵盆はお寺の仏教行事でなく民間信仰のお祀りごとのようで、道祖神との関わりが言われているのも納得できるものでした。


 

雨雲


雨雲が来る 鈴鹿市付近(近鉄電車車窓) 2011.8.25 撮影:今駒清則

25日。名古屋で能楽写真家協会の勉強会、またも近鉄特急を利用。大阪はさほどでもなかったのですが名古屋に近づくほど空模様が怪しくなってきました。最近は御在所の山並みが遠くに見えて大きく開けた鈴鹿あたりの車窓風景が気に入っています。


 

雲の撮影


妖しい雲 2011.8.26 撮影:今駒清則

26日。前線の影響で各地で集中豪雨のニュース、夕刻、運転中に妖しい雲を見つけて急遽コンビニの駐車場へ。雲を撮るには空が大きく開いていて電線が無いところが良いのですが、最近はなかなか車が止められないのと、開けた場所が見つかりません。昔は学校近くに車を止めて運動場へよく駆け込んだものでしたが、今は治安上の問題から入れなくなっているので、良い雲を見つけても撮影場所に苦労をします。


 

大阪でも局地的豪雨


雨足 2011.8.27 撮影:今駒清則

27日。今日も不安定なお天気で、大阪では午後に降り出した雨が1時間に77.5ミリという観測史上最大を記録した局地的豪雨でした。遠くが霞んできて涼しく強い突風が吹いた後、レースのカーテンが揺れる時のように雨足の見える強い雨と轟く雷鳴、時に稲妻。カメラを用意したのですが強い風のため横から吹きつける雨で撮影は断念。今年はあまり雷さんの写真を撮影していなかったのでちょっと残念です。代わりに雨足の写真を。小さい写真なので雨足が見えるでしょうか。


ガラス窓 2011.8.27 撮影:今駒清則

 普段は雨があたらない窓にも吹きつけられた雨で水滴が。


赤入道雲 2011.8.27 撮影:今駒清則

 日没後、東の空に赤い入道雲が垣間見えました。まだあちこちで強い雨が降っているようで警報が出ているところもあります。


 

NYに巨大ハリケーン襲来


The New York Times 2011.08.28

 

28日、日曜日。 アメリカに最大級のハリケーン「アイリーン」襲来、大統領は東部に非常事態宣言、国防省は出動準備態勢と厳戒態勢。ハリケーンはニューヨーク近くに再上陸でニューヨークの交通機関はすべて運行中止、高潮を警戒して40万人近くに避難命令という状況で、他人ごとではないのでニューヨーク各地のライブカメラなどで時々状況をチェック。雨降りのニューヨークの街やストリートはまったくの無人。時々回転灯を点滅したパトカーやイエローキャブが通るだけでまるでSFの世界。また USTREAM へ iMac でライブ映像を提供している Hurricane Irene-NYC-2011 のHPにはアパートの浸水対策、非常食の準備などが掲載されていて実感が伝わってきます(なおその家の会話や犬の鳴き声まで聞えるおまけも)

 


Times Square Live Camera 2011.8.28 23:57(日本時間)

 

 「アイリーン」は再上陸後、急速に勢力を弱めて熱帯暴風雨となり、懸念されたような大災害はなかったようで、「アイリーン」がニューヨークを通りすぎた後には、まるで無人だったタイムズスクエアに傘をさした人たちの人通りが徐々に戻ってきました。中にはこの有名なライブカメラの前でカメラに向けて手を振る姿も。まずは一安心です。


 

ハリケーンと台風


雨雲の上に見えた入道雲 2011.8.29 撮影:今駒清則

29日。夏の名残の入道雲がまだあちこちに出ます。猛烈な勢いで天に昇る巨大な入道雲は今年は少なく、暑い夏でしたが猛暑日は昨年より少ないようです。

 アメリカ東部を襲った巨大ハリケーン「アイリーン」は厳重警戒していたNYでは予想より少ない被害だったようですが、周辺のニュージャージー州やバーモント州では大洪水となり、史上15番目に入りそうな大きな被害が出ているとの報道が続いています。日本へも台風12号が接近していて、これは大型台風なので要警戒なのですが、気象現象としてはハリケーンも台風も同じ熱帯低気圧です。
 日本の台風にも戦後は米統治のもとで女性の名前がつけられていました。1950(昭和25)年9月3日に四国、近畿地方を襲った台風は暴風と高潮で大きな被害を出しましたが、これには「ジェーン」という女性名がつけられています。現在のハリケーンには男女交代で公平に名付け、台風には単に番号付けをしています。ただ国際的には北西太平洋または南シナ海の領域で発生した台風には関係諸国で共通の名称をつけるルールが2000年に決められ、今度の台風12号は「Talas タラス
(鋭さ)(フィリピン命名)で、次の13号は「Noru ノルー (のろ鹿)(韓国命名)となるように決められています。詳しくは気象庁HPをご覧下さい。


 

「小坊主雲」


「小坊主雲」 2011.8.30 撮影:今駒清則

30日。不安定なお天気が続きます。台風12号の影響でしょう。夕方の一刻、六甲山の向こうに小さな入道雲の群れ?が見えました。私はこれを「小坊主雲」と勝手に名付けています。集中豪雨や落雷を伴う巨大入道雲は大阪からでも近江、播磨、丹波、紀伊の範囲は肉眼で観測できます。最近は衛星からの気象図が簡単に見られますので、早期に正確に大雨や落雷の場所を知ることができるようになりました。


 

雨 足


朝の空 2011.8.31 撮影:今駒清則

31日。朝は晴れていたのですがそのうちに曇ってきて、東風が強く時々雨が降りそうな天気です。空は台風の影響でいろいろな雲が交じっています。


雨足 2011.8.31 撮影:今駒清則

 夕刻、遠くで雨が降っているようで雨足がはっきり見えます。雨足が地上から1,000m付近のところで曲っているので上空より地表の方が風が強いことが分ります。


7月 2011年8月 9月