近況 2011年11月
晩秋の暖かい日
曇り空 2011.11.3 撮影:今駒清則 |
11月3日、文化の日
このところ写真原稿作成でカンズメ、デジタル写真は撮影後の手間がかかります。しかし仕上がりイメージが思い通りになるので苦になりません。
気象庁の警戒情報通りここ数日は晩秋とは思えない暖かい日が続いています。1日にも「高温に関する異常天候早期警戒情報」が発令され、予報通り大阪では25度を超える夏日、祝日で街は賑わったようですが、これでは冬物は売れないことでしょう。でも里山の木々は色を増しています。
ビルの解体
ビルをガリガリ 2011.11.4 撮影:今駒清則 |
11月4日。
向いにある大きなビルの解体が始まりました。更地にするまでに1年間もかかるそうです。解体を目の当たりにするのは初めてなので知識欲から興味はありますが、騒音とホコリには向こう1年間はつきあっていかなければなりません。
生木を裂く 2011.11.3 撮影:今駒清則 |
このビルは今のところ何もかも重機でガリガリと食いちぎって解体しています。なのですべてが粉砕されてスクラップになって運び出されるのです。ただ人工物はそれでも良いのですが、植栽の木々も重機によって文字通り生木を裂いて倒してしまうのには心が傷みます。
111111の日
鳥の群れ 2011.11.11 撮影:今駒清則 |
11月11日
今日は2011年11月11日で1の並ぶ日でした。その11時11分11秒の時間を確認しようと前から考えていたのですが、その時間は撮影に熱中していてすっかり忘れてしまい、後で気づいてちょっと残念な思いをしました。なんて些細なこと、と思うでしょうが、次に同じ数が並ぶ日は、直近では2012年2月22日22時22分22秒ですが2桁も少なくなってしまいます。同じ桁数なら11年後の2022年2月22日、以上ならば100年後、211年後になります。まあどうでも良いことなのですが。
雨が上がった夕方、珍しく鳥の群れが長い間空を飛び回っていました。遠かったので種類は判別できませんでした。
ユスリカ 前から撮影 2011.11.11 撮影:今駒清則 |
ユスリカ 横から撮影 2012.1.20 撮影:今駒清則 (追加) |
雨の前とか雨上がりにウンカのように空中を群れて飛ぶ3mm位の体長の小さな小さな虫。同じだと思われる虫が留まっているのを撮影してみると体長より長い触覚が見えました。飛んでいる時にはまったく分りません。寒くなると出てくるユスリカのようです。
雲間の満月 2011.11.11 撮影:今駒清則 |
ちなみに1が並ぶ日なので今日は「ハッピーバイナリデー」「配線器具の日」「もやしの日」「煙突の日」「きりたんぽの日」「ポッキー&プリッツの日」「サッカーの日」「めんの日」の記念日、十と一で「靴下の日」「鮭の日」「電池の日」「磁気の日」などの記念日になっているそうです。なぜこの日なのか、判じ物のような由緒はお暇でしたら検索してみてください。また東日本大震災から今日で8ヶ月目、満月の日でした。
雪虫飛ぶ 京都
色づく 2011.11.7 (携帯電話カメラ)撮影:今駒清則 |
11月12日
喜多流高林家の能「涌泉能」に京都・大江能楽堂へ。「頼政」高林呻二、「栗燒」茂山七五三・松本薫、「巻絹」高林白牛口二・昌司の番組。面白い曲に良い演技でシャッター回数が多くなります。もちろんカメラには防音装置を施しています。
舞台が終わって外に出ると眼前を雪虫(綿虫)がふわりふわりと飛んでいました。あまり飛翔力が無いので風に乗って漂うような感じです。雪虫は北国の晩秋の風物詩なのですが京都にもいるのですね。こんなことでなかなか良い一日でした。
札幌で初雪
朝の空 2011.11.13 撮影:今駒清則 |
11月14日
札幌でやっと初雪が観測され、「平年より17日遅く、1876年(明治9年)に統計を取り始めて以来3番目に遅かった。」とasahi.comニュースが伝えています。暖かかった秋が終わって平年並みの日々が来たようです。
行楽の秋
待ちぼうけ 2011.10.29 撮影:今駒清則 |
11月15日
秋本番、行楽地に向かう電車はもはや座っては行けません。観光バスは座ったままで何もしなくても連れていってくれ、ラクチンなのでこの頃は大盛況のようです。観光バスがよく発着する所、ほとんどは問題なく出発しますが、中には集合場所に定時に来ないお客さんもいます。そうなると携帯電話で必死に連絡をとったり、今か今かと待ち続けなければならない添乗員さん、とばっちりでバスの中で待たされたお客さんのイライラが見えるようです。
夕茜空
夕茜 2011.11.16 撮影:今駒清則 |
11月16日
今日は晴れ渡ってクリアな夕景でした。淡路島の空が見事な茜色に染まり刷毛で掃いたような薄雲が美しいグラデーションを見せました。
南河内 下赤坂の棚田 晩秋
千早赤阪村 下赤坂の棚田 コスモス 2011.11.17 撮影:今駒清則 |
11月17日
晩秋の下赤坂の棚田に立寄ってみました。棚田のイネは刈り取られて少し寂しく、コスモスが肌寒い風に揺れていました。
千早赤阪村 下赤坂の棚田 ミカン 2011.11.17 撮影:今駒清則 |
この付近はミカンの産地なので棚田にも少しだけあって黄色の実が輝いていました。それに棚田のあちこちで季節外れの人影が、11月20日から始まる「千早赤阪村野外美術展
in 棚田」の作品制作する人たちでした。
看板を呑み込む樹
看板を呑み込む樹 2011.11.17 撮影:今駒清則 |
11月18日
南河内のお寺で見かけた樹、成長して看板を呑み込んでいます。左右対称なのも面白いですね。
カモ飛来
カモの訪れ 2011.11.17 撮影:今駒清則 |
11月19日
最近では珍しく終日強い雨が降りました。相変わらず気温は下ったり上がったりで不安定です。里山の雑木の紅葉も戸惑っているようですが、溜池にはカモが飛来しました。
イチョウ
イチョウ 2011.11.21 撮影:今駒清則 |
ギンナン 2011.11.21 撮影:今駒清則 |
11月21日
グッと冷え込んだ今朝、鮮やかな色になったイチョウが実を落としていました。明日はもっと寒くなるそうです。
行楽の秋 2
まちぼうけ 2011.11.22 撮影:今駒清則 |
11月22日
秋本番、紅葉狩に向かう観光バスが次々と出発します。今度は定時に観光バスが来なくて旅行社の人がやきもきしてます。お客さんはまちぼうけで手持ち無沙汰です。
夕焼け
夕焼け 2011.11.23 撮影:今駒清則 |
11月23日、勤労感謝の日
休日ですが終日デジタル写真の処理、たっぷり溜った未処理データと格闘してます。「勤労感謝の日」ですが休んではおれません。
曇り時々雨の日でしたが、夕方西から晴れてきました。
和泉葛城山 晩秋
和泉葛城山 お地蔵さま 2011.11.25 撮影:今駒清則 |
11月25日
用事や天候のためになかなか行けなかった和泉葛城山(衛星写真地図)のブナ林へ。天然記念物に指定されている南限のブナ林です。もう時期遅れなのは承知ですが、それでも名残りの紅葉を、と林道を走って山頂へ。途中には丁石のお地蔵さまが出迎えてくれます。
和泉葛城山 宿山の紅葉 2011.11.25 撮影:今駒清則 |
林道を登る途中、山頂東の宿山北斜面の紅葉が見事でした。
和泉葛城山 葛城神社宝殿 2011.11.25 撮影:今駒清則 |
山頂で龍神を祀る葛城神社と八大竜王神社に参拝。大阪側山麓の五カ庄(5つの村)の神様です。お社の石宝殿は岸和田市指定文化財。また葛城二十八宿の修験霊場でもあります。山頂は865.7m、今日の気温は平地より10度Cも低い4度C。用意してあったダウンジャケットを車から出して着込みました。
和泉葛城山からの眺望(偏光フィルター使用) 2011.11.25 撮影:今駒清則 |
山頂の展望台では寒風に吹きさらされて手がかじかんできます。それでも視界はまずまずクリア。真北の岸和田市、堺市、大阪中心部が良く見えました。中央左端が南海堺駅付近、中央が泉北ニュータウン付近、中央上部が大阪梅田付近、右端上部に万博記念公園の太陽の塔が見えています。
和泉葛城山の紅葉 2011.11.25 撮影:今駒清則 |
ブナのほとんどはやはり落葉していましたが、カエデなどが林に彩りを見せてくれます。
和泉葛城山のブナ林 2011.11.25 撮影:今駒清則 |
ブナ林はかなり傷んでいました。温暖化や臨海工業地帯の排出物などの影響なのか、もう自然再生ができないようで雑木も多く、府・市の保全活動にボランティアが協力して再生活動をされています。
撮影はブナ林へは立ち入りしないよう木道からだけにしました。少々淋しいブナ林ですが、都市近郊の貴重な存在なのでなんとか存続させていただきたいものです。
犬養万葉記念館
奈良・明日香村 犬養万葉記念館 2011.11.26 撮影:今駒清則 |
11月26日
飛鳥の岡寺近くにある犬養万葉記念館、万葉集研究の犬養孝先生の業績を顕彰し、南都銀行明日香支店を改装して創設されました。現在特別展として交友の深かった入江泰吉先生の作品25点を「写真家・入江泰吉 わたしの愛した萬葉の大和」として開催中です。私の入江先生へのコメントもささやかながら展示されています。12月25日(日)まで。
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