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近況 2013年5月


富士山 世界文化遺産登録へ


南アルプスと富士山(航空写真) 1996.12.24  撮影:今駒清則
Mt.Fuji looks over Southern Alps. (Aerial photo)  Photo: KOMMA Kiyonori

5月1日
 朗報があった。富士山が6月に「世界文化遺産」へ登録される見込みとなったとの報道。「自然遺産」としては難しかったようだが、日本人のこころを捉え続けている富士山は自然だけでなく宗教、文化芸術などの拠りどころとなっているので「文化遺産」の方が相応しい。祖母は毎朝富士山に手を合わせて拝んでいたし、私も子どもの頃によく見た山で、今でも上京の時には新幹線から必ずカメラを向けて眺め続ける。とてもうれしい知らせです。


 

奈良 薪御能 2013


薪御能 2013「咒師走りの儀」の「翁」金春穂高ほか 春日大社舞殿
2013.5.17  撮影:今駒清則(認可撮影)
"Takigionoh 2013", "Okina" Performers KONPARU Hotaka, Kasuga Shrine.  Photo: KOMMA Kiyonori

 奈良の「薪御能」が5月17日(金)、18日(土) に催されました。春日大社では初日の朝、舞殿で「咒師(しゅし)走りの儀」の「翁 十二月往来(じゅうにつきのおうらい)」が奉納され、二日目は春日若宮拝ノ舎の「御社上り(みやしろあがり)の儀」で「猩々」が舞われました。


薪御能 2013「南大門の儀」の能「竹生島」金剛永謹 2013.5.17  撮影:今駒清則(認可撮影)
"Takigionoh 2013", "Chikubushima" Performers KONGO Hisanori, Kofuku-ji.  Photo: KOMMA Kiyonori

 午後は興福寺南大門跡での演能。南大門跡の調査と整備のためここ数年少し離れた奈良公園・登大路園地(旧興福寺境内、奈良県庁前)で催されていましたが、整備されたので今年から元の所に戻っての演能です。
 土盛りだった南大門基壇は石積になり、門前の樹木が伐採されたので広々とした感じになりました。国宝五重塔もよく見通せます(地裏から撮影した写真の左側が南大門基壇、右が五重塔)。


薪御能 2013「南大門の儀」の狂言「棒縛」茂山七五三ほか 2013.5.18  撮影:今駒清則(認可撮影)
"Takigionoh 2013", "Bohshibari" Performers SHIGEYAMA Shime, Kofuku-ji.  Photo: KOMMA Kiyonori

 南大門基壇の上からは舞台正面で観能できます。ここの石敷きは日中とても暑いのですが、午後5時30分の開演ですので差し障りはありません。またいつも夜になると寒くて困るのですが、今年は温暖に過ぎたのはなによりでした。ただ今年からあの大きな薪の篝火が無くなって釣篝篭に変わり、薪の炎が貧弱になってしまったのは残念なことです。

今年の「薪御能」の演目と主な演者は
一日目 5月17日(金)
 「咒師走りの儀」 金春流「翁」金春穂高
ほか
 「南大門の儀」 金剛流「竹生島」金剛永謹、大蔵流「飛越」茂山千三郎
ほか、金春流「熊坂」金春安明
二日目 5月18日(土)
 「御社上りの儀」 金春流「猩々」金春欣三
 「南大門の儀」 観世流「巴」観世喜之、大蔵流「棒縛」茂山七五三
ほか、宝生流「阿漕」辰巳満次郎
 

なお「薪御能」の写真・ビデオ撮影には主催者と演者の許可が必要です。掲載の写真は許可を得て撮影しています。


 

葛城山 ツツジ満開 2013


葛城山の自然ツツジ園 背景は金剛山 2013.5.21  撮影:今駒清則
Natural azalea garden in Mt.Katsuragi, Background Mt.Kongo.  Photo: KOMMA Kiyonori

5月21日
 葛城山
御所市観光情報山頂の南側、谷を挟んだ斜面に咲くツツジがいま満開です。


葛城山自然ツツジ園の道 2013.5.21  撮影:今駒清則
Trail of Natural azalea garden in Mt.Katsuragi.  Photo: KOMMA Kiyonori

 標高959.2mの葛城山は、この時期ツツジの花見で登山客より行楽客があふれ、葛城山ロープウエーに乗るのに2時間待ち。


葛城山に報道ヘリが 2013.5.21  撮影:今駒清則
News helicopter flying in the Mt.Katsuragi.  Photo: KOMMA Kiyonori

 満開のツツジに報道ヘリがしきりに来訪。騒音を撒き散らして帰って行きます。


葛城山のツツジ 2013.5.21  撮影:今駒清則
Azalea blooming in Mt.Katsuragi.  Photo: KOMMA Kiyonori

 一木が大きく鮮やか。鮮やかすぎてデジタル写真では色飽和してしまいます。


葛城山の小径 2013.5.21  撮影:今駒清則
Trail of Mt.Katsuragi.  Photo: KOMMA Kiyonori

 行楽客が来ない登山道や枝道は静まり返っていて、ウグイスやカッコウの鳴声が森の木々に染み渡ります。


葛城山のツツジ 2013.5.21  撮影:今駒清則
Azaleas in the forest Mt.Katsuragi.  Photo: KOMMA Kiyonori

 鮮やかなツツジの花が森の新緑に映えていました。


 

茂山千作師 ご逝去


狂言小謡「京童」茂山千作 2012 茂山狂言会 春 京都・金剛能楽堂 2012.3.3  撮影:今駒清則
Kyogen koutai "kyowaranbe" SHIGEYAMA Sensaku, Acting was the last.  Photo: KOMMA Kiyonori

5月23日
 今朝、狂言師の四世茂山千作
(七五三)師の訃報。ここ1年ほど舞台でお姿を拝見していなかったので案じていましたが真に残念なことです。先にご逝去された茂山千之丞師と共に、茂山狂言を古典だけでなく現代の舞台芸術としても高め、また若手と共に狂言の普及に努められた功績は大きく、おおらかな芸風で誰にでも愛された狂言師でした。人間国宝、日本芸術院会員,文化勲章受章。93歳。
 写真は2012年の「茂山狂言会 春」で酸素吸入器をつけてまで狂言小謡「京童」を二日間演じた千作師。これが最後の舞台となってしまいました。謹んで哀悼の意を表します。
 告別式は27日(月) 13時より京都市左京区黒谷町121 金戒光明寺で執り行われます。詳細は茂山千五郎家HP


 

鳥たち ツバメのあかちゃん


ツバメのあかちゃん 2013.5.29  撮影:今駒清則
Baby swallows.  Photo: KOMMA Kiyonori

 


ツバメの給餌 2013.5.29  撮影:今駒清則
Feeding swallow.  Photo: KOMMA Kiyonori

5月29日
 玄関の軒にツバメの巣が。あかちゃんの体にしては大きな口を開けて親を待っています。いやでも目に付く黄色い口、親も捕食に大変な時期。虫などの餌はあかちゃんの喉まで入れてあげます。巣立っても自分で餌が獲れるまでは電線や枝に留まって親からの餌を待っています。


4月 2013年5月 6月