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近況 2009年3月


暖かい日

ランが一輪 2009.3.1 (携帯電話カメラで撮影) 撮影:今駒清則

3月1日、日曜日。今日から東大寺二月堂の修二会法要が始まります。昔は二月堂北出仕口の手水鉢が凍っているのが普通でしたが、ここ数年は会中でも暖かい日が続いていて見られないそうです。特に今日はもう春が来たようにとても暖かい日で、朝目覚めると今年初のランが咲いていました。そして夜には右の蕾も咲いて二輪になりました。広角で超接写のできる携帯電話カメラで青空を背景に一枚。レンズの焦点距離が短いので全体にピントが合って便利です。


ライブカメラ

雪が降り出したライブカメラの高山市の宮川と鍛冶橋
  2009.3.3 17:51 高山印刷株式会社サイト 

3日、北風が吹き寒くなりました。大阪でも午後からミゾレ混じりの雨になり、報道では各地で雪が降っているようです。相変わらずデスクワークでMacの前に張り付きです。でも時々気になる地域の写真をライブカメラで見て、リアルタイムに臨場感を味わっています。飛騨・高山には高山印刷株式会社のホームページに大変良いライブカメラが設けられていて、高山の様子がわかります。今日はお昼から雪が降り出し、夕方には屋根が白くなりました。気象庁の「過去の気象データ検索」によれば、高山では1月中旬までは降雪があったのですがその後は雪が無く、2月に数回降っただけで雪の無い日が続き、昨日からの寒波でまた降り出したようです。この様子ですと春の高山祭には桜が間に合うかもしれません。余談ですがこのライブカメラは3分ごとに更新されているようですから、連絡をとって鍛冶橋の上に行ってもらえば遠隔地からでもその姿が見えます。今では全国にライブカメラがありますから、道路状況やお天気、花、紅葉の様子など取材に行く前に現地の今の状況がわかるので便利にしています。検索で「地名」「ライブカメラ」と入力すれば希望の所のライブカメラが大体出てくると思います。


東京中央郵便局

東京・丸の内 東京中央郵便局 (2枚合成写真) 2008.9.8 撮影:今駒清則

4日、東京中央郵便局衛星写真地図の建替えを巡って、近代建築の歴史的価値か経済性なのかの論議がまた巻き起こっています。この建物だけでなく身の回りにある建物で保存の価値があると思えるものが沢山あるのですが、保存の声があってもそのほとんどはいつの間にか「除却」されて姿を消しています。どうしても保存しなければならない基準は一概に決められるものではないのですが、現実的には所有者の知的レベルで保存されるかどうかが決まっているように思えます。この東京中央郵便局では文化庁が重要文化財の価値があるので指定する意向を伝えているのに、日本郵政は指定されれば建替えられなくなるために素知らぬふりをして解体を強行しているというのが真相のようで、総務省、文化庁、東京都、日本郵政とで調整を図っているとか。ほぼ同じ建物でもある大阪中央郵便局もいずれその論議が起きることでしょう。

東京・丸の内 銀行倶楽部 2008.9.8 撮影:今駒清則

 日本郵政の計画では、この2月20日に掲載した大阪・北浜の大阪証券取引所(衛星写真地図)や、東京・丸の内の銀行倶楽部(衛星写真地図)、また他にも多くある建物のようにファサード付近だけ旧館の面影を残して高層ビルに建替えたいようですが文化財としての価値はほとんど失われてしまいます。東京中央郵便局問題を契機として歴史的建造物の保存についてもっと論議を深めていただきたいものです。


大阪城の春

大阪城梅林 2009.3.5 撮影:今駒清則

5日、ちょっと遅まきながら陽気に誘われて大阪城梅林へ。天守閣のある本丸の東、市正曲輪(いちのかみくるわ)でかって加番小屋があった所です。梅林からは大阪城で最も高い東内濠の石垣(写真)が望め、内濠と梅林の間にある急坂の雁木坂は大阪国際女子マラソンで難所として紹介される所でもあります。1974(昭和49)年に梅林として公園化され早春の名所として定着しました。

大阪城梅林のメジロ 2009.3.5 撮影:今駒清則

梅林はとてもよい香りに包まれています。ゆったりと過す家族連れが多く、枝にはメジロも留まっていました。

大阪城梅林の剪定師 2009.3.5 撮影:今駒清則

 こちらでは咲き終わった梅の枝に剪定師さんが留まっていました。

大阪歴史博物館から見た大阪城天守閣 2009.3.5 撮影:今駒清則

 梅林から大手門へ抜けて大阪歴史博物館へ。お昼から閉館までノートとカメラを持って勉強。展示内容がかなり充実してきました。

 上の写真はよく見るもので、以前は旧大阪放送局(NHK)の上部のテラスからしか撮影できなかったのですが、この大阪歴史博物館ができてからはガラス越しですがどなたでも見て撮影できるようになりました。大阪を代表する景観として誇るむきもあるようですが、私はとても恥ずかしい景観だと思っています。天守閣より高いビルが壁のように取り囲んでいて天守閣が殺されてしまっています。大手前にはいま撮影している大阪歴史博物館・NHKや大阪府警察など続々と高層ビルができ、いまは低い大阪府庁も高層ビルに建替えの計画があるとか。いまや天守閣が望めるのは難波宮跡、森之宮付近、造幣局のある大川端位になりました。

和歌山市街と天守閣 2008.7.2 撮影:今駒清則

 上の写真は和歌山市の遠望で、駅周辺には高層ビルがあるものの、お城周りには天守閣より高いビルはありません。規制をしているのかどうかは知りませんが、せめてこうあってほしいと願っているのですが。


雨の奈良で

奈良 春日山 2009.3.6 撮影:今駒清則

6日、奈良で水門会の集まり。会員が指導する文化教室などで写真を学ぶ愛好家たちの400点に及ぶ作品を審査し「水門会写真展」に展示する50点の作品を午前中一杯かかって選びあげました。なかなか良い作品が多く、5月の奈良市美術館での写真展が楽しみです。

 お昼頃に雨が上がり、春日山に霧がかかっているので飛火野へ行き撮影。御蓋山の背後の春日山や高円山にしきりに霧が立っていました。

奈良公園の片岡梅林 2009.3.6 撮影:今駒清則

 途中で見かけた奈良公園の梅も気になって、浮見堂のある鷺池の北側の岡衛星写真地図、円窓亭の片岡梅林で今日も梅を撮影。ちょうど見ごろ、悪天候なので梅見の人は疎らで鹿も来てくれたので撮影にはもってこいです。この片岡は能楽「野守」の舞台地で、春日の神苑を守る野守が居住した片岡荘と伝えられています。その足で東大寺の二月堂へ、修二会の日中・日没の声明を少々聴聞し、次は奈良国立博物館の「お水取り展」へ閉館まで。昨日から歩きっぱなし、立ちっぱなしで腰痛が少々出たので次の土、日は休息日とします。


3年目

今夜の満月 2009.3.11 21:51 撮影:今駒清則

11日、調べ事や取材で動き廻っていてなかなかここの更新できず、来ていただいた方には申し訳ありません。

 今日でこの「近況」が3年目に入りました。適当に写真を掲載すれば良いや、と始めましたが、つい余計な詮索をして書きだすと長文になってしまいます。なんとか写真中心にしたいものです。

 3回目の気象庁の桜開花予想が今日発表されました。それによればこの3日の「近況」で予想したように飛騨・高山が4月15日の「高山祭」の日に満開となっています。今年も「高山祭」へ取材に行くつもりですのでこれは楽しみなことです。なお大阪は4月2日、奈良は1日、京都は2日、東京も2日、名古屋は3月30日が満開となって、平年より4〜5日早いとのことです。


ちょっと早い春

晴れた空 2009.3.12 撮影:今駒清則

12日、今日は東大寺二月堂の修二会で「籠松明」が上り、「走り」「お水取り」「だったん」と特別な行事が続く日で参詣の方で賑わったことでしょう。暖かいので「籠松明」や「お水取り」が始まるのを二月堂の下で待つのも例年よりは苦にならなかっただろうと思います。ちょっと出かけたカメラ散歩で早い春を見つけました。


大阪大空襲

大阪 北浜レトロビルヂング 2009.2.1 撮影:今駒清則

13日、終戦の年、1945年3月13日が終わろうとする時、米軍の爆撃機が飛来し大阪市内に焼夷弾を投下、4千名以上の死者不明者を出す被害となりました。東大寺二月堂の修二会で一日の最後の法要「晨朝」を終えた練行衆は二月堂の舞台から生駒山の向こうが真赤になっている大阪の空に祈ったそうです。その後も多数の無差別爆撃があり、終戦前日の8月14日の大阪砲兵工廠を標的とした爆撃では砲兵工廠のみならず国鉄京橋駅でも多数の乗客が亡くなりました。大阪中心部はビルや蔵の一部を残して焼け野原となりましたが、上町、北浜、肥後橋付近などの一部は火災を免れた所があり、古い建物が今もポツポツと残っています。北浜から肥後橋付近へビジネス街を歩くと時々それらの建物に出会います。

 写真は北浜の大阪証券取引所北衛星写真地図にある明治建築の「北浜レトロビルヂング」です。1912(明治45)年に株仲買商が建てたものですが、英国スタイルの二階建洋館で、現在のオーナーが創建当初の雰囲気を復元して英国式の洋菓子や紅茶、喫茶店として復活させました。登録有形文化財になっています。


入江作品のオリジナルプリントを発見

金剛山が久しぶりに冠雪 2009.3.14 撮影:今駒清則

14日、昨日までの強い雨が上がって晴れ間が出ましたが、それでも時々黒い雨雲が流れてきて、金剛山では朝から久しぶりに雪が降り出し、お昼過ぎには白くなっていました。今日は東大寺二月堂修二会の満行の日ですがちょっと冷え込んでいます。

 今日の読売新聞は「大和路の写真家・入江泰吉、幻の戦前写真を発見(記事アーカイブ)と大きく伝えていました。戦前に入江泰吉先生が大阪で修業していた上田写真機店が堺市へ疎開しておいた写真プリントの中から、入江先生の名作、文五郎が操る文楽写真のオリジナルプリントが発見された、という内容です。入江先生は独立後に写真店を開業し、写真や映画の撮影をされていました。業務の撮影のほかに文楽の撮影を1933年頃から根気強く続けられ、文五郎や栄三を中心にした作品から「新東亜紹介・世界移動写真展」や「日本美術写真展」で受賞され作家として認められましたが、昨日にここへ掲載した3月13日の大阪大空襲で店は全焼。わずかな量の文楽のネガフィルムとカメラを持って逃げる途中の橋の上で「これからどうなるのだろう」と夫婦で途方に暮れた、と入江先生からその時の様子をお聞きしたことがあります。その残されたフィルムから1954年に創元社から「文楽」が出版されていますが、今回の記事では戦前の受賞作品のオリジナルプリントのようですから大変貴重なものです。うれしいニュースでした。


桜を待つ

東大寺大佛殿の桜 ライブカメラ画面 「全国桜最前線2009

15日、日曜日。昨夜は各地で冷えたようで、高野山では樹氷ができるほどの雪、飛騨・高山でもライブカメラの映像には薄雪がありました。「お水取り」も満行となり、この春先の冷え込みがあった後、一気のに暖かくなって春が訪れます。春といえば桜、ケーブルテレビ局の合同企画による「全国桜最前線2009」のライブカメラが徐々にオープンされ、奈良・東大寺大佛殿の桜も先日からライブ映像が見られるようになりました。全国ネットですので各地の桜情報がリアルタイムに見られます。


黄砂が来ました

白い夕陽 2009.3.16 17:49 撮影:今駒清則

16日、暖かくて雲一つ無い快晴なのに霞んだ一日でした。黄砂が来たようです。花粉症の方は両方で大変なことでしょう。今日の夕空は黄砂のせいで日の入りまで赤くならず白いまま、太陽は真西の霞んだ空に消えていきました。


何処でしょう? 8

大阪市内 1980年 撮影:今駒清則

17日、久しぶりに航空写真アーカイブです。1980年冬の大阪市内、濠のある公園です。といえば大阪城しかありません。大阪・京橋の上空から眼下に寝屋川、第二寝屋川、大阪城、難波宮跡と南方を望んだ写真ですが、この頃はまだ煤煙が市内を覆っています。阪神間の湾岸部や市内にも工場が多かったので1970年頃から大阪市内に光化学スモッグが発生するようになり、徐々に規制されるようになりましたが1980年でもまだこの様な状態でした。衛星写真地図

 写真左下の川辺にある工場は大阪陸軍造兵廠本館で、保存運動がありましたがこの写真の翌年1981年に解体撤去されてその後に大阪城ホールが建設されました。写真左側の大阪城東部と、写真下側の北部は今の大阪城公園から森之宮にかけて明治以来陸軍の用地となり、兵器工場であった大阪砲兵工廠(大阪陸軍造兵廠)などが広がっていましたが、1945年8月14日の空襲で壊滅的に破壊されました(国鉄京橋駅の爆撃もこの時です)。現在も大阪城北部には大阪砲兵工廠の名残りの建物や構造物がわずかに残っています。

Google Earthの大阪城北部 2007年   

 大阪城について大きく変化したのは、陸軍によって埋め立てられ、戦後は運動場になっていた東外濠が1997年に発掘され水濠へ復元されたので、青屋口が昔ながらの景観に戻りました。

 写真下部の寝屋川、第二寝屋川に挟まれた地域にも大阪砲兵工廠がありましたが、再開発されて大阪ビジネスパークになり、この「近況」の3月5日に掲載した高層ビル群が立ち並んでいます。なお写真右下の鉄道は京阪電車です。


中之島公園

垂柳 2009.3.17 撮影:今駒清則

18日、大阪・中之島公園の土佐堀川べりに柳の並木があります。この季節、芽吹いて萌黄色の糸のように柔らかい枝が陽春に輝き、風に吹かれてゆらゆらとしているのが好きです。都会のビル街にあるのに似合うのは水辺だからなのでしょうか。


暖かいので

チューリップ 2009.3.19 撮影:今駒清則

19日、特に暖かい日でした。寒さに弱いので室内に入れていたコリウスを外に出し、衣料や寝具などを総入替え、春迎えの準備です。あまりに暖かいので昨日まで蕾が固かった15センチほどの小さなチューリップが他の大きなチューリップに先駆けて咲きました。昨年にできた小さな球根なので花がつくことは期待していなかったのですが頑張って咲いてくれました。ただきれいに写そうとしたらカタログ写真みたいになってしまい反省。


お彼岸の中日

雨が上がる金剛山麓 2009.3.20 撮影:今駒清則

20日、春分の日。昨夜からの雨が午前中まで残っていて黒雲が覆っていたのですが、次第に晴れて夕方には雲一つ無い青空となりました。

淡路島に沈むお彼岸の太陽 2009.3.20 撮影:今駒清則

 各地にお彼岸の日の入りを拝むという風習があります。西方の極楽浄土で再生する願いがこもっています。大阪・四天王寺でも日想観で西門から日の入りを拝みます。西門の鳥居が極楽の入口の東の門と考えたからです。その四天王寺を舞台地にした能楽の「弱法師」では、「今は入日や落ちかゝるらん 日想観なれば曇も波の 淡路絵島 須磨明石 紀の海までも 見えたり見えたり 満目青山は 心にあり」と、今は盲目の弱法師なれども難波の風景を描き、その後弱法師の悲哀と、父との再会の喜びのドラマが舞台に繰広げられます。単純な日没の写真ですが、今日の写真にはそんな思いがあります。

 今日もデスクワークで、何もできなかったので好物のぼたもちだけ頂いてお彼岸の中日です。


ユキヤナギ

ユキヤナギ 2009.3.21 撮影:今駒清則

21日、デスクワークが続き、ついに右腕が腱鞘炎ぎみで痛みます。そこでお昼からカメラ散歩。目のために遠い風景を、脚のために歩いて出かけました。外は花がいろいろ咲いています。中でも真っ白なユキヤナギが雪が積もったように咲いていて、暖かい陽射しとそよ風にゆらめいていました。


春の雨

金剛能楽堂の鏡板 2009.3.22 撮影:今駒清則

22日、日曜日。一日中雨でした。暖かかった今冬ですが、やはり春の訪れの雨は嬉しいものです。万物に恵みをもたらす雨ですので感謝しましょう。その雨の中を京都・金剛定期能の撮影へ。「雲雀山」「小塩」とこれも春の能。ゆったりした時間を持ちました。


レンズ発掘

レンズの写真はNikonホームページから

Ai AF Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4-5.6D 現在では生産終了品です。
 

AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF) 現在発売中のレンズです。

23日、ボランティアでしている他の幾つかのホームページに手を入れていて日が暮れてしまいました。ちょっとのつもりがつい気になるところがいろいろあり、作り直したり調べ直したりで結構時間がかかってしまいました。そのデスクワークの合間の気分転換にフィルムカメラ用の手持ちレンズがデジタルカメラに適合できるかどうか、幾つかピックアップしてテストしてみました。

 写真左のNikon用70-300mmズームレンズ・Ai AF Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4-5.6Dは10年以前の製品でNikon F4かF5用に購入したレンズだろうと思うのですが、というのはこのレンズ、今日発掘するまでまったく持っていることを忘れていたのです。ほとんど使ったことが無いようでまったくの新品です。コンパクトなので一応持っておこうと思い購入したのでしょうが、レンズが暗いせいもあって使わなかったのでしょう(私が仕事で使う時のNikonレンズはほとんどがF2.8か、それより明るいものなので)。それと、同時期にCanonには手ぶれ防止付きのEF 75-300mm IS USMレンズがあり、ヘリ撮影の時にこの手ぶれ防止が非常に有効だった(ヘリの振動が強いので望遠撮影ではブレやすく困っていた)ので購入し、普段でもたまにそれを使っていたのでNikonのは忘れ去られてしまっていたのでしょう。

 このNikonの70-300mmズームレンズをデジタルカメラでテスト撮影してみると大変良い性能でした。絞り解放時だけはフレアがあるのですが、焦点距離全域にわたりピントの芯は画面周辺までしっかりしていて良く解像しています。F8位からF16位までの間なら問題なく使えます。倍率色収差の色にじみも少ないのでクリアで思わぬ掘り出し物でした。これから使ってみます。なお現在は写真右のようにNikonでも手ぶれ防止付きの新レンズが発売されています。一方、先のCanonのEF 75-300mm IS USMレンズはフィルムカメラでは良かったのですがデジタルカメラではまったく使い物になりませんでした。ただしそれも現在では新しい製品のEF70-300mm F4-5.6 IS USMに生まれ変わっていますので、それは今時のことですからデジタルカメラに適応するように良くなっていることでしょう。


開花

近所の桜 2009.3.24 撮影:今駒清則

24日大阪管区気象台は今日大阪のソメイヨシノの桜開花としました。大阪城西の丸にある標準木に4輪か5輪の開花を認めたため、としていますが、近所の桜はもう満開近し。標準木はいつも遅いようです。

公園で 2009.3.24 撮影:今駒清則

 先日の低気圧の風で早くも花びらが散っていました。例年より相当早い桜だよりが届きますが、明日から寒のもどりになりそうです。


寒のもどり

金剛山の雨雲 2009.3.25 撮影:今駒清則

25日、やはり寒くなってきました。朝、飛騨・高山のライブカメラ映像を見ると薄雪が積もっていてなぜか感動しました。お昼過ぎにはすっかり融けて普段の風景になっていましたが、大阪でも少し寒く、曇り空で遠い金剛山には雨雲、早咲きの桜を求めて付近を歩いてみましたが空模様が怪しく、あまり写真にはならなくて早々に帰ったことでした。


外に出られなくて

日の入 2009.3.26 18:01 撮影:今駒清則

26日、寒気団が下りてきたようで冷たい風が吹きました。昨日の雲でこの辺りで最も高い金剛山にも少し雪が積もったようです。

 能楽関係の書籍に掲載する能の写真を今まで撮影してある中から約50曲、100点ほどをセレクトしデータ化するのに忙殺されています。この写真のセレクトが大変で、能の曲の特長と書籍の文との整合をはかりながら場面を選ぶのですが、迷うことが多く時間がかかっています。それで外に出られなくて時々空を見て撮影しようとするのですが、あまり変化のない空は如何ともしがたく、でも幸いに夕陽が真赤になって落ちていったので撮影することができました。今日の大阪の日の入は18時10分です。


ちょっと散歩で

中山寺本堂とエスカレーター 2009.3.27 撮影:今駒清則

27日、この「近況」の順序を今日から逆にしてみました。新しい記事が上になります。スクロールして下へ送る手間が省けるのですがいかがでしょうか。ただし「近況」のバックナンバーは今までと同じです。

 旧交をあたためる会へ行く前に、お天気は悪かったのですが宝塚市の中山寺衛星写真地図に立寄ってみました。かって「カラー巡礼の旅」(淡交社1973年刋)の西国三十三所観音霊場で取材以来、数回しか訪れていませんが、今回訪れたところ本堂<1603(慶長8)年再建>への階段にはすべてエスカレーターや緩斜面の坂がつけられていて弱者への対応がなされているのにびっくりしました。景観の問題はあるにしても参拝の方には喜ばれていることでしょう。

中山寺の馬酔木 2009.3.27 撮影:今駒清則

 境内に少しある桜は開花したところでこれからというところです。参道に並んでいた馬酔木の鉢植えは房が長く整ったもので、野生の馬酔木を見慣れた目にはちょっと不思議な感じでした。園芸品種だったのでしょうか。


何処でしょう? 9

造成中の人工島 1981年 撮影:今駒清則

28日、航空写真アーカイブです。1981年に旅客機から撮影したもので、山と海に囲まれた都市の沖に人工島を造成しています。

Google Earthの六甲アイランド 2007年   

 1972年から神戸市東灘区魚崎衛星写真地図の沖へ造成にかかり88年に幼稚園、学校が開校、ウエストコート4番街に住民が入居しました。90年に交通機関の六甲ライナーが開通、その後もマンション、店舗、オフイスビル、病院、美術館などが建設され、92年に埋め立てが完了しました。94年に阪神高速道路湾岸線が開通、ところが95年の阪神・淡路大震災の被害で孤島となったこの六甲アイランドはいろいろな問題点を提起しましたが復興。港湾機能をもった「海上文化都市」と言われています。埋め立てには背後の六甲山系から採土、「山、海へ行く」といわれましたが、その削った所は渦森、鶴甲、須磨ニュータウンなどの住宅地や流通団地などになっています。


光輪

旅客機から見えるブロッケン現象 1981年 撮影:今駒清則

29日、日曜日。冷たい北風が吹きましたが付近の桜並木はどんどん咲いて、遠くからは白い龍のように見えます。

 航空写真の整理をしている中にブロッケン現象の写真がありました。雲の粒子に光が回折して光輪ができるものです。地上ではなかなか見られませんが飛行機からはよく見られる現象です。


訃報

露の五郎兵衛師の怪談噺 2000年 撮影:今駒清則

30日、今日、上方を代表する落語家・二代目露の五郎兵衛師(公式ブログ「露のたより」)の訃報がありましたasahi.com。まことに残念なことです。写真は東京上野・鈴本演芸場の高座で怪談噺を熱演する師匠。ご冥福をお祈りいたします。


近所の桜

桜色のサクラ 2009.3.30 撮影:今駒清則

31日、相変わらず締切近しの仕事でMacの前にはり付いています。ですが桜風景の撮影にも出たいし、出られないのでヤキモキしています。昨日はあまりの快晴なので、どうしても桜を撮影したくて近所の桜で我慢しました。背景に電柱や家屋を入れても興がわかないのでアップで撮影です。白いサクラでも所どころに桜色の花が混じっています。(昨日掲載のつもりでしたが訃報が入りましたので一日遅れです)

サクラ一輪 2009.3.30 撮影:今駒清則

 最近のデジタルカメラは超接写がいとも簡単にできます。これが今までの一眼レフカメラですと1:1マクロレンズにベローズとか、接写リングを装着して大仰な撮影になるのですが、信じられないほどの簡単さ。このサクラの花、何倍に拡大されているでしょうか。

ツツジも 2009.3.30 撮影:今駒清則

 サクラの下にあるツツジも花芽が出ていました。


2月 09年3月 4月