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近況 2009年6月


「写真の日」でしたが

夕陽 2009.6.1 18:58 撮影:今駒清則

6月1日、今日は「衣替え」、そして「写真の日」です。「写真の日」なので撮り置きの写真でなく、なにか洒落た今日の写真をと考えていたのですが朝から多忙で撮影できず残念。
 日中は昨日までとうって変わって雲一つ無い快晴、夕方は少しガスって太陽が真赤になりました。今日の日没時刻はちょうど19時00分。太陽はかなり北に寄っています。21日の「夏至」前後は太陽が最も北から昇ります。

火事 2009.6.1 20:25 撮影:今駒清則

 20時20分過ぎにサイレンが。見ると遠くで火事の様子です。建物の蔭で火元は見えないのですがかなり燃えているようで真っ黒な煙が空に広がっていました。最近の工場煙突からの煙は黒くないので、黒い煙は火事と考えてもまず間違いはありません。大事なかったら良いのですが。


アブラムシが

アブラムシ 2009.6.3 撮影:今駒清則

3日、朝起床するとベランダの草花を眺めます。今朝はサルビアに体長2mmほどのアブラムシがついているのを見つけました。昨年はいなかったので安心していましたが、やはり来たか、というところで、早速強いシャワーで葉を洗ってアブラムシを振り落とし、花の中にもいるはずですからすべて摘花し、粒剤のオルトランを振りかけてとりあえず駆除しました。運良く鉢の中に落ちたアブラムシが鉢の縁へ出て歩き回っていましたが、そのうち白いオルトランの上を歩いて幹にたどり着き昇り出しました。これって、オルトランは効き目があるのかな?。多分また出てくるので何回かは繰り返さないといけないでしょう。アブラムシをカメラで接写してみると目がパッチリしてなかなかかわいい顔をしています。


中之島歩きでしたが

京阪中之島駅の手摺り 2009.6.4 撮影:今駒清則

4日、天安門事件(六四天安門事件)から20年です。NHKニュースは、今日中国で放送されていたNHKニュースの天安門事件映像が番組途中で消されて真っ黒な画面になった、というのを映像で伝えていました。政府がこうした情報操作すること自体が天安門事件の本質を、さらに国民に対する政府の姿勢を物語っています。新聞やテレビの規制をしても、またwebの規制をしても、戦車のキャタピラーの下敷きになって消滅してしまった学生たちの怨念と負の歴史は絶対に消すことはできないのです。歴史の真実は時間がたてば必ず明かされます。
 (webには天安門事件に関する情報が沢山あります。検索すれば世界中から発信された情報が簡単に入手できます。もちろんこれらの情報の真偽は保証されたものではありませんが真実も多くあると思います。こうした積み重ねは隠匿された事件を解明していく大きな力になることでしょう。)

 今日は終了間近になった国立国際美術館の杉本博司「歴史の歴史」を見て(必見です)、中之島から梅田あたりへ出、大阪ニコンサロンの今森光彦展「昆虫 4億年の旅」ほか、いくつかの所用で歩き回りました。お昼から電車で出かけたのに万歩計は1万4千歩になっていました。写真も多く撮っているのですが、明日から東京行きでここに間に合いません。後日に掲載します。


車窓

雨に煙る名古屋駅前 新幹線車窓 2009.6.5 撮影:今駒清則

5日、夕方から都内で会議と会食なので午後から新幹線に乗車。今まで適当に駅へ行って来た電車に乗りたいのと、車窓撮影もしたいので必ず窓際の席がとれるグリーンでしたが、最近になって大発見して自由席にしています。新大阪始発の自由席は空席が多く、窓際のA席でもE席でも自由自在に選べます。それで東京始発(しかありませんが)の自由席も乗ってみるとこれもほぼ同様。今までなにか無駄なことをしていたような気がしています。今日の車窓は雨降りであまり撮影ができませんでした。


東京近郊の農村歩き

田植がすみました 2009.6.6 撮影:今駒清則

6日、東京近郊の農村を歩いてみました。田植がすんで水を張った田がまぶしい緑に輝いていました。

農業水路の楽園 2009.6.6 撮影:今駒清則

 水がたっぷり流れている農業用の水路端は花好きのご近所の方がいろいろと植えておられるのでしょう、季節の花がいっぱいでした。

アジサイ 2009.6.6 撮影:今駒清則

 道端には雨に濡れたアジサイが咲きかけていました。農村歩きはどこでも楽しいですね。

不思議な賃貸住宅 2009.6.6 撮影:今駒清則

 駅に近づくと交差路の三角の敷地に「入居者募集中」ののぼりがあり不思議な住宅が・・・。2階建ての4戸です。うち2戸はドアの幅しかないように見えるのですが内はどうなっているのでしょうか。多分青いドアの部屋は1階を、赤いドアの部屋は2階を使っていると推測したのですが。

 都心へ出て東京都写真美術館第34回 2009 JPS展」と「コレクション展 『旅』第1部『東方へ 19世紀写真術の旅』、「プレス・カメラマン・ストーリー」をゆっくり見ます。「JPS展」の会員テーマ展「日本の住」へは私も出品しています。大和の農村歩きで撮影した解体され行く伝統家屋の写真です。「コレクション展」は写真黎明期のいわゆる古写真が中心で、幕末の風景、風俗がリアルに見えるので私の大好きな写真なのです。「プレス・カメラマン・ストーリー」は私が写真を始めた頃に大活躍していた報道写真家たちで、見覚えのある写真も多く、改めて血が騒いだことでした。この後品川のキヤノンサロンSで開催している「丹野章の戦後」へ行き帰阪。


晴れ間の雲

雲 2009.6.7 撮影:今駒清則

7日、日曜日。晴れてきて空に表情豊かな雲が次々と現われました。デスクワークの合間に今日は雲の撮影。一つの雲がさまざまに変化して行くのを順次撮っていると結構時間がかかります。近々梅雨入りのもようで、空も気ままですからチャンスは逃さないようにしないと。夜分満月。撮影しましたが薄雲がかかっていてあまりシャープには写りませんでした。


中之島界隈

京阪。中之島線 中之島駅出入り口 2009.6.9 撮影:今駒清則

9日、今日関西地方もいつもより遅く「梅雨入り」になりました。先の4日の続きで大阪・中之島界隈です。国立国際美術館へ行くのに少し遠回りでしたが初乗りするために京阪・中之島新線に乗り終点の中之島駅衛星写真地図で降りてみました。駅の前は「グランキューブ大阪(大阪国際会議場)」と「リーガロイヤルホテル」、それにあみだ池筋の堂島川に架かる「堂島大橋」があります。ここの中之島出入口周辺はまだ整備工事中でした。

中之島 堂島大橋 2009.6.9 撮影:今駒清則

 現在の「堂島大橋」は1927(昭和2)年に架けられた堂々たる鋼橋で、堂島川唯一のアーチ橋です。以前はここを市電が通っていました。1945(昭和20)年6月の空襲で焼け焦げた跡が写真右に写っています。

中之島 慈雲生誕地 2009.6.9 撮影:今駒清則

 リーガロイヤルホテルの付近は高松藩蔵屋敷のあった所で、ホテルの東には大阪に縁の深い名僧・慈雲の生誕地碑がありました。慈雲はこの高松藩蔵屋敷で生を受けたようで、近年に建碑されています。

 さらに東に行くと目的地の国立国際美術館へ至ります。展覧会を観た後、隣の大阪市立科学館との間にある広場で一時休憩。ハトが飛んできました。

ハト 2009.6.9 撮影:今駒清則

カラスみたいなハト

向かった先は

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動きません

人気者になりました

 休憩する外国人観光客の隣に留まって動きません。その間なんと15分間あまり。次々と記念写真を撮られていました。


都市の悲劇

尼崎方向の黒い空 2008.7.28 14:31 撮影:今駒清則

11日、写真は昨年の7月28日、14時31分に撮影した尼崎市上空の空です。と言っても真っ黒な空なので夜景のように見えますが間違いなく真昼の撮影で、手前の町には日が射しています。空を黒くするなど特別な加工処理は一切していませんが異様な光景になっています。これは神戸市灘区の都賀川航空写真地図で起きた水難事故スポニチ記事のゲリラ豪雨の空です。今まで見たこともないような黒い空にカメラを向けたのですが、この直後に悲劇が起きていました。集中的に降った雨が密集した住宅地に整備された地下の雨水幹線を通って都賀川に流れ込み、普段はさほどでもない川が一気に増水して流速を増し、川遊びしていた子どもたちなどが逃げ遅れて5人の方が亡くなりました。この時は「川の水位が2分以内に1m程度上昇した」と京大防災研究所は分析しています。私の空の写真では14時25分から14時43分までの間の阪神間の空を撮影していて、現地で14時36分に降り始めたゲリラ豪雨の雨雲に間違いありません。事件からもう少しで1年になりますので、現在この時の空の写真をアーカイブしてここへ掲載するよう準備しています。


茂山竜正くん・虎真くん 舞台デビュー

12日、午後から日本写真家協会(JPS)の技術研究会でCD・DVD・BDなどの光ディスクの研究会。データ保存に使っているだけに興味深い内容でしたがここでは割愛。機会あればご紹介します。その足で京都の観世会館へ舞台撮影。

「業平餅」 初舞台の茂山虎真、竜正 2009.6.12 撮影:今駒清則

 狂言・大蔵流の茂山千五郎師の文化庁芸術祭賞大賞、茂山正邦師の京都府文化賞奨励賞の受章を記念した茂山千五郎家の狂言会。それに4歳のふたご兄弟の竜正(たつまさ)くん、虎真(とらまさ)くんの初舞台で「親子四代」の狂言という稀に見る祝賀舞台です。

「業平餅」 左から茂山千作、千五郎、虎真、竜正 2009.6.12 撮影:今駒清則

「業平餅」は人間国宝で竜正・虎真くんの曽祖父の茂山千作師、業平に祖父の千五郎師、父の正邦師(画面外ですが)、それに初舞台の竜正・虎真兄弟。内容はプレイボーイの在原業平が玉津島詣での途中に茶屋の亭主が出した餅を食べたいのですが持ち合わせがありません。写真は餅欲しさに「餅尽し」を謡ってうらやましげに餅を眺めるところ。亭主は娘を都に連れていって貰えるなら餅を食べても良い、と言うので承諾して夢中で餅を食べます。娘が登場するとそれはそれは・・・、というところで見てのお楽しみですが、業平が餅にかぶりつく様が面白いところです。

「酢薑」 茂山七五三、千三郎 2009.6.12 撮影:今駒清則

「酢薑(すはじかみ)」は酢売りと薑売りが商売物で秀句(洒落ことば)の勝負をするのですがなかなか決着がつきません。最後は大笑いして締めます。

「髭櫓」 茂山正邦ほか 2009.6.12 撮影:今駒清則

「髭櫓(ひげやぐら)」は大髭をしていたので名誉な大嘗会の大役に選ばれるのですが、すべてを自前で賄わなければならないので女房は大反対です。大ゲンカになって女房は仲間を集めて亭主をやり込め、自慢の髭を大きな毛抜きで抜いてしまいます。漫画のような狂言です。


新幹線車窓

浜名湖 新幹線車窓 2009.6.13 撮影:今駒清則

13日、朝早くから東京へ。今日は日帰りです。例によって車窓の撮影ですが曇り日で遠くは霞んでいてあまり撮影には適しません。

平塚市二宮町付近の住宅 新幹線車窓 2009.6.13 撮影:今駒清則

 富士山はまったく見えません。小田原を過ぎるとトンネルが続きます。そのトンネルを最後に抜けた途端に見える住宅地です。日本の住宅もこうなっていくのでしょうか。

日本写真芸術学会 学会賞授与式 2009.6.13 撮影:今駒清則

 目的は東京工芸大学で日本写真芸術学会の大会です。総会の後、学会賞の授与式。午後から研究発表で今年は8本の発表。バラエティがあってすべてが興味深いもので出かけた甲斐がありました。徐々に学会も充実してきました。写真に興味をお持ちの方はどうぞ入会下さい。


ムクムクと

入道雲 2009.6.14 撮影:今駒清則

14日、日曜日。カラ梅雨なのでしょうか。降りそうで降らず、今日は入道雲が大空で高くに発達していました。


中之島 中之島公園・バラ園

中之島公園・バラ園の散水 2009.6.15 撮影:今駒清則

15日、真夏のように暑い日でした。梅雨前線は来ているのですが高気圧のせいで日本に近づいてくれません。水不足が心配です。

 大阪・中之島公園衛星写真地図のバラ園のバラが大分咲いてきました。

中之島公園・バラ園 2009.6.15 撮影:今駒清則

 バラ園は工事中なのでまだ充分でなく、お昼休みなのですが以前のような人影はありませんでした。それでもベンチでお弁当を広げているビジネスマンもチラホラ。あまりに暑いので早々に退散しました。


カラス

カラス 2009.6.16 撮影:今駒清則

16日、快晴だったり雨雲が来たりで不安定なお天気です。今日も入道雲というのもなんですので、遠くのビルの避雷針に留まったカラス。かなり遠くて4000mmのレンズでもないと撮れないのですが、500mmから無理矢理トリミング。かなりアマイのはご容赦下さい。でも狭い所に上手に留まっています。このカラスの飛行技術というのは鳥類の中でも格段に優れていると見るたびに思います。


夏至近く

生駒山日の出 2009.6.18 05:09 撮影:今駒清則

18日、今日から21日の夏至をはさんだ24日まで太陽は最も北側から昇り沈みます。そこで早起きして生駒山から4時45分(実際には4時50分過ぎ)に昇る太陽を撮影しようと待ち構えましたが雲が厚く山の端は何の変化もありません、かなり上に昇ったころ雲の切れ目が赤く染まってきましたが、まだ霞みが強くなかなかお日さんは姿を見せませんでした。暫くの間早起きが続きます。


カタバミの花

ムラサキカタバミ 2009.6.17 撮影:今駒清則

17日、真夏日で一部に光化学スモッグの注意報が出たようです。身体が暑さに慣れるまでは直射日光下の外歩きは気をつけないといけません。
 鉢植えのムラサキカタバミが沢山の花を咲かせています。まったくの野草ですがきれいな花です。地植えにすると一面に広がってしまうのでしょうが、鉢植えなら鉢以外に広がることもありません。花言葉は「喜び」「心の輝き」、ハーブとして食用になるようです。


大きくなあれ

サボテンの子 2009.6.17 撮影:今駒清則

19日、今朝も早起きして日の出を待ちます。厚い雲とカスミで生駒山山頂の送信鉄塔の灯すら見えないので山の端に太陽を見るのは絶望的です。これは昨夜就寝前に確認した状況とほとんど変わっていません。しかし雲というのは少しの時間で大きく動くこともあるし、突然に雲がきれて一瞬でも太陽が顔を見せることもあるしと、ほとんど無い可能性に期待してそれでもカメラを構えて待ちます。そして何事も起きることなく昨朝と同じ日の出は撮影できませんでした。で、ガッカリしているだろうと思われるでしょうが、それはまったくありません。写真の撮影とはそういうものなのです。特に自然相手の場合は根気よく待ち続けるだけです。そう簡単には良い写真はできません。

 20年も経つのに花が咲く訳でもなく、ヒョロヒョロと丈だけ伸びていたサボテンを胴切りし植えて半年、切り取った縁に子サボテンが生まれました。現在6ミリほどの直径です。大きくなあれ。


日の出の6分間

生駒山の日の出 2009.6.20 04:55 撮影:今駒清則

20日、昨夜は雲が厚かったのでほとんど諦めていたのですが、日の出前に生駒山付近の雲がきれて日の出が撮影できました。ちょうど太陽の後に絹雲があって火炎のように見えます。写真の偶然性の面白いところです。しかし日の出から6分後、昇る太陽は厚い雲へ隠れてしまいました。


定額給付金

朝の生駒山 2009.6.21 撮影:今駒清則

21日、日曜日。夜半に雨が降って朝は生駒山に霧が立ち昇っていました。終日大和の農村歩きに必要な資料調べに没頭。締切仕事がちょっとトンでしまっています。

 午後、日曜日なのに市役所の方が突然来られました。定額給付金をお渡しします、ということです。エッという感じ。定額給付金についてはその意味に納得ができなかったので申請書類はそのままにしていたのですが、こちらから依頼もしないのにわざわざ持ってきてくれるとは。こんな親切な?事って今まで聞いたことも見たこともありません。そこまでするとはますます怪しいお金に思えます。「労せずして得るべからず」ですが、日曜日なのにわざわざ市役所の方が二人までして来られたことだし、まあ税金の還付と同じか、と思い直して現金で受け取ります。こうまでしても税金を使う意味は何なのか?ますますわかりません。福祉を削り、介護を削り、年金も削り、消費税アップ計画、それでいて定額給付金や高速道路1,000円、さらにエコポイントのバラマキ政策。すべては税金で賄うのですからアトにツケを廻しているだけ。総選挙前の目くらましです。お札の肖像がニヤついた麻生首相の顔に一瞬見えました。これってまるで行政絡みの買収のよう。でもそんな○○党には投票しませんが。


中之島 国立国際美術館

国立国際美術館広場 2009.6.22 撮影:今駒清則

22日、梅雨前線でため不安定なお天気で晴れたり曇ったり、強風、降雨とダイナミックな一日でした。午後から国立国際美術館の「ルーヴル美術館展〜美の宮殿の子どもたち」のプレビューへ。ルーヴル美術館といえば名画の展覧会と決まっていましたが、今回はサブタイトルのように「子ども」をテーマに、ミイラから近代絵画までの5000年間にわたる館蔵品から選んで展覧していて、ルーヴル美術館の奥深さも知ることができますasahi.com記事参照)。また同時にやなぎみわ「婆々娘々!」の写真展、コンセプチュアルな合成写真が主でなかなか面白く楽しめます。

階段 2009.6.22 撮影:今駒清則

 帰りにふと見ると駐車場の入口横に階段の跡があります。かってはここにあった建物の出入口だったのでしょうが、今は何の役にもたたないものになっています。ここを出入りしていた人がこれを見た時、何を思われるのでしょうか。写真のジャンルに「トマソン」(wikipediaでご覧下さい)というのがあります。無用なものの発見とそれを芸術に高める運動のことで、一時は「路上観察学会」なるものもありました。気をつけて見れば身近にいろいろと見つけられることでしょう。


兵庫県立美術館

23日、神戸の兵庫県立美術館で「躍動する魂のきらめき〜日本の表現主義」の展覧会が始まりました。美術館特有のタイトルでパッと分かりにくいのですが、1910年代、大正時代の日本美術の総括です。歴史的には影の薄い大正時代ですが、西洋に学んだ明治から日本独自の美術へ転換する良き時代であったようです。日本各地の美術館から出品された膨大な作品群で、私へ新しい世界を開いてくれたように思います。写真の分野では新興写真の前となる竹田梅亭、淵上白陽、本田仙花、梅阪鶯里の作品が見られます。

 なお同時に開催中の「コレクション展〜風景画に親しむ」では中山岩太、安井仲治、椎原治、木下佳通代、長谷川哲、斉藤智、吉田克朗、小本章、クリスト、ヤチャレフの写真作品でご馳走でした。

都賀川

都賀川のアサガオ 2009.6.23 撮影:今駒清則

 昨年7月28日にゲリラ豪雨のため神戸市灘区の都賀川航空写真地図が急に増水し、川遊びしていた人が流された死亡事故スポニチ記事がありました。その時の雨雲を撮影していたのでアーカイブすべく準備中ですが、その都賀川は兵庫県立美術館の近くでしたので立寄ってみました。

都賀川 2009.6.23 撮影:今駒清則

 梅雨前線の通りすぎた神戸は猛暑、都賀川の水量はいつものようです。神戸の川は六甲山から流れてきますが天井川で堤防を積み上げて洪水を防いでいます。その河川敷を公園化、ジョギングや散歩の人たちがかなり通り親しまれています。事故後は危険を知らせるサイレンや注意灯、看板などがつけられて注意を喚起しています。このアーカイブがまとまりましたらここに掲載をします。


大阪の運転事情

中之島風景 2009.6.22 撮影:今駒清則

24日、夜10時過ぎ、市街地の道路を走行していると横道からワゴン車が前に入ってきました。私の車の後には後続車はまるで無いのですから普通なら速度を少し緩めれば軽く後に入れるのに急加速して直前に飛び込んできたのです。40キロ制限の道路ですから私も軽くブレーキを踏んだだけで後へ付いたのですが、これは阪神高速道路の入口合流で加速車線で後にいるのに急加速して前に割り込むのが大阪の日常ですから、それなりに気をつけていたので難なくいきました。どうも後に付くのが嫌なお国柄のようです。そしてワゴン車は次の交差点の赤信号を無視して通り抜け、その次の赤信号では留まっていましたが空になったパック酒を路上に放り投げて青信号で発進。その先の踏切一旦停止は完全無視、続いて信号を出さずに左折して行きました。大阪での運転は要注意です。


現在多忙なり

サルビア 2009.6.26 撮影:今駒清則

26日、書籍原稿の締切日でこのところその仕事に没頭しています。最近は何かに集中するとその他の用事はまったく「手付けず」なので、その後始末に困ることもあります。とりあえずメインの部分をデータ入稿し、残りはまた明日中に送稿する予定。

 この3日にアブラムシを駆除した時にすべて摘花してしまったサルビアの花が再び咲き揃いました。アブラムシはその後見ません。


想像の外

プリウスのモニタ 2009.6.26 撮影:今駒清則

27日、プリウスの新型が発売され、予想外の受注で日曜出勤の増産態勢、今注文しても来年の納車だそうです。「ホンダのプリウス」(インサイト)も好調のようです。私のプリウスは3年目、気候が良くなって燃費も良くなり、44Lで1,053Km走行できました。計算すると平均燃費は23.9Km/Lになります。モニタでは24.8Km/Lになっていますが?

 原稿に追われて今日の撮影は無し。代わりに想像外の映像を見ました。NHK番組「ワンダー・ワンダー」の「天空の鏡」です。アンデスの広大なウユニ塩原衛星写真地図の素晴らしい空の風景。それと宇宙飛行士・若田光一氏のブログの衛星からの写真、新聞報道にもあった「千島列島の火山の噴煙」ほか。フィクションの世界は人間の知識の限界を超えるものはないのですが、自然界には人間の知識を超えた想像外の世界が沢山あって興味深いですね。


ハギが咲きました

ハギ 2009.6.28 (携帯電話カメラ) 撮影:今駒清則

28日、日曜日。能の舞台撮影でした。どこの能会かは申しませんが、若いのに猫背で腰の入らない構え、また舞飛ばしてそれで能か、という能で、全身の撮影はみっともないのでアップだけで撮影しました。いずれも名家の子息なのでそれを言ってやる人がいないのでしょうか。師匠や先輩はもっと厳しく指導をしなければいけません。私が最も好きだった喜多流の故・友枝喜久夫は目が不自由で足腰も弱った晩年でも背筋が伸びてドンした構え、小柄なのに舞台に立つだけで大きな存在感でした。今なかなかそういう演者はいません。このブログでは論考や評論はしないで毎日の軽い感想に留めるようにしていますのでこの程度に。最近グチが多いようで反省。ハギが咲いて蝶が留まっていました。


雨降りの日

雨 2009.6.29 撮影:今駒清則

29日、とりあえずすべての原稿を送稿しました。送稿というのは私の場合サーバーに写真データを置いておいて、出版社がそのデーターをダウンロードし受け取っていただく方法です。少量の写真データであればメールに添付して送稿しますが、いずれにしても受け渡しが早いのでもっぱらインターネットによる送稿を行っています。それでちょっとホッとした日ですが、時々雨が降って湿度が高くなかなか意欲的になれない日でした。そこで夜に雨を撮影してみよう、とストロボで強い雨の時に写したのですがなかなかうまく写りません。雪は何度か写しているのですが雨は初めてです。考えてみると雨粒は透明で光を透過してしまうので雪のようにはうまく写らないのです。少しだけ試行錯誤してこの写真ですが、透明体へのライティングの鉄則は逆光にすることですから方法をもっと考える必要があります。ただ新しい発見として雨粒の中で光が反射や屈折して雨粒に色が生まれていることでした。もっと追及すると面白い写真ができるかもしれません。


5月 09年6月 7月